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山のアルバム バックナンバー 1

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以前に行ったおすすめの山や、今気になる山です。
2004.10.1から2005.8.13 までのデータを保存してあります
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これ以降のデータは「山の掲示板に掲載しています



川苔山南面崩壊地
予報と違い、思いのほか好天になりそうだった。
8時半に家を出るので、そう遠くには行けない。
鳩ノ巣の駐車場に車を停めて、本仁田山と川苔山を目指す。
いつもなら本仁田山に登った後は鋸尾根を経て川苔山へ向かうのだが、例の崩壊地を見たくなって大ダワからウスバ乗越方面に進んだ。
すでに、コブタカ山に至る尾根から遠く崩壊地の補修現場が望める(写真左)。
大ダワからウスバ乗越方面に向かう路にはロープが張ってあり進入を拒んでいる。
ロープをまたいで侵入する。
昨日の雷雨のせいだろう、幾筋もの水の流れた後がある。
そのせいで足下の土はしまっており、かえって歩きやすい。
補修作業の現場は崩壊した斜面の最上部で、登山道のある下の方は以前のままだ(写真中左)。
注意しながらトラバースする。
崩壊は谷まで達しており、所々に立ち枯れた幹の根本部分だけが斜面に引っかかったように取り残されている。
この崩壊は鹿の食害によるものと言われているが、本当なのだろうかと思った。
南には今登ってきた本仁田山がどっしり構えている。
どうしても川苔山の南面と比べてしまう。
崩壊地はすぐに終わり、次の尾根を巻くと普通の登山道となる。
滝のある沢を越え、少し進むと再び崩壊地がある(写真中右)。
しかし、ここは崩壊をくい止めるべく手が入れられていて歩きやすい。
ウスバ乗越に至るには分岐を上に上にとたどる。
すぐにウスバ乗越に着く。
大ダワ方面には「大ダワ崩壊のため登山道通行止め 環境省」という看板が取り付けてあり、登山道にはロープが渡されている(写真右)。
余談だが、ウスバ尾根にある道標のうち「百尋の滝・川乗橋バス停」とあった標識は取り外されていた。
(05.8.13)


惣角沢逍遥 その3
第3尾根はツチヤノ窪とアヅマゴウノ沢の間に延びている。
取り付けさえ見つければすんなりと登れそうだ。
第1尾根末端の木橋を右岸に渡り、第2尾根を右手に見送り、再び路が左岸に渡ったあたりに第3尾根の末端がある。
かなりの急斜面で、地面もザレている。
途中まで登ったが、すぐに撤退。
もうちょっと登りやすそうな枝尾根を探す。
ここからさらに上流部、左岸から右岸に渡る木橋のあたりに比較的取り付きやすそうな尾根が見える(写真左)。
尾根が向かう先も主稜線方向だ。
ザラザラと足下が崩れて歩きにくいことには変わりないが、傾斜が緩いだけ好意的だ。
最後は巻くようにして第3尾根に絡む。
第3尾根は植林帯の急登に次ぐ急登だ(写真中左)。
ただし尾根筋ははっきりしていて、下草や枯れ枝もなく登りやすい。
取り付きから50分ほどでやっと急斜面と杉林から解放される。
ここからも斜度のある登りなのだが、今までが急だったため、なだらにか感じられる。
自然林の中は登っていても気持ちいい(写真中右)。
右手には第2尾根が見えている。
鳥の声に耳を傾けたり、山桜の姿を眺めたりしながらゆっくりと登る。
だんだん岩を含む尾根になる(写真右)。
乗り越える必要はなく、岩を迂回すればすむ程度だ。
これは第1・第2尾根と同様で、御前山南面上部に共通している。
岩が見えなくなると山頂は近い。
バイケイソウの向こうに山頂広場が見えてきた。
(05.5.5)


惣角沢逍遥 その2
中1日をおいて、こんどは友人と御前山第3尾根を目指す。
第1尾根・第2尾根を見送り、さらに沢を詰めていく。
第3尾根の取り付きは峰さんに教えてもらった覚えがない(あるいは忘れてしまったのか)。
かすかにそれらしきものとして覚えているのは、ツチヤノ窪をさらに詰めたあたりのなだらかな尾根である。
第3尾根は地図でみるとツチヤノ窪とアズマゴウノ沢の間にある尾根だ。
だから記憶にあるなだらかな尾根は(少なくとも)第3尾根の主稜線ではない。
<ここで「ツチヤノ窪」「アズマゴウノ沢」と言っているのは、宮内敏雄『奥多摩』の地図によるものです。当日には意識しておらず、帰ってから見返して確認したものです。以下の「アサガラ窪」についても同前です。>
とにかく惣角沢を詰めていけば何とかなるだろうと漫然と進んだが、三つ目の二俣でどちらの沢にに進めばいいのかわからなくなってしまった。
二俣の間に延びてきている尾根がなだらかだったので、ままよとこれに取り付くことにした(写真左)。
はじめはなだらかだったが、次第に傾斜を増していく。
木の幹をつかんで登ったり、手足を使ってまるで獣のように登ったりして上部を目指す。
しかし、周囲が広葉樹の林であることで登りのつらさ紛らすことができる。
また、新緑の木々の間からはミツバツツジや山桜が望まれる。
その中に混じって大きな山の影が見える(写真中左)。
あれっと思ったが、何かの間違えであろうと無視して登る。
それが、御前山であることを無視しきれなくなったので、おそらくこの尾根は惣岳山に至るものだろうと推測したが、結果的にはそれもはずれていた。
30分ほどで小ピークにつく(写真中右)。
傾斜は緩くなり、次第に岩も現れてくる。
途中に薬莢の空が落ちていた。
猟師はこんなところまで登ってくるらしい。
小ピークから15分ほどで登山道に飛び出す(写真右)。
なんとそこはソウヤノ丸デッコを巻く路だった。
登山道を頼らず、さらに直登する。
5分でソウヤノ丸デッコにつく。
結論から言えば、自分たちが登ってきたのはアサガラ窪とツチヤノ窪の間の尾根であった。
山頂で食事をとった後、第2尾根を下る。
3度目ともなれば安心してたどることができる。
第1尾根は下りには不向きだが、この尾根は登りにも下りにも使いやすい。
もっともまだ一度も登ったことはないが……。
惣角沢、まだ終わってはいない。
(05.5.1)


惣角沢逍遥 その1
峰さんと1月に行った惣角谷に再び入る。
当日教えてもらった第1尾根と第3尾根をたどるつもりだった。
少し不安もあっが、下りは第2尾根を使うつもりでいた。
いずれにしても1回では難しい。
行程こそ短いが、計画通りでも2回、下手をすると3回は要る。
どこに行っても混雑する連休には、それでもぴったりのコースだ。

まずは第1尾根を登る。
とりつきは最初の二股(木橋の手前)の間に降りてきている小尾根。
杉の植林帯の急登。
踏み跡などあったものではない。
地面に落ちた小枝を踏み分け、木の幹につかまり、必死に登る。
我慢をして登るといくらか傾斜が緩くなり、取り付きから30分強で、一部伐採された小平地に至る(写真左)。
少し上部で右下から登ってきた尾根と合流している(写真中左)。
ここを過ぎると岩尾根を含む急斜面となる。
このあたで、杉の幹に書かれている「都・御前1号」という白い文字を目にする(写真中右)。
誰が書いたものだろう。
尾根の名前か。
峰さんが名付けた「第1尾根」とも一致する。
自分が今登っている尾根がそれであることに心強さを覚え、さらに登ることにする。
急登が緩くなり、取り付きから50分強で見覚えのある風景が現れる。
以前自分が「御前山南尾根」と呼んだルートが湯久保尾根方面へと直角に曲がる地点、間違えやすいので今では倒木が横たわっているところに出る。
何のことはがない、今自分が登ってきた尾根が本来の南尾根だったようだ。
この尾根には自然林がないわけではないが、ほとんど杉の植林帯の中、あるいはその縁を歩くこととなる。
いったん山頂まで行って小休止をした後、5分ほど引き返えす。
1月に峰さんと下った第2尾根をたどる。
そのときは雪が積もっており、前日に峰さんが登ってきた足跡が付いていたのでそれをたどればよかったが、今回は記憶と勘だけが頼りだ。
第2尾根の分岐点は何となくわかった。
はじめはかなり急で、岩も露出している。
ここを下るのかと思うような所がだが、少し降りると傾斜も若干緩くなり、尾根筋もはっきりしてくる(写真右)。
足下に注意して30分ほど下ると杉の植林帯に至る。
植林帯の急斜面を慎重に下ると踊り場のような平地に着く。
再び斜面を下り始めると、仕事道らしきかすかな踏み跡が現れる。
下るほどにはっきりとしてくるこの路をたどると、自然と惣角沢に到達する。
今回はなんとかイメージ通りのコースを歩くことができたが、いつもうまくいくとは限らない。
つづく
(05.4.29)


本仁田山・川苔山
花折戸尾根から本仁田山に登る。
今年の1月3日に使ったコースだ。
前日に雪が降ったので期待して出かけたのだが、思いのほか多くはなかった。
しかも湿雪で山麓や南斜面は溶けかかってグチャグチャ状態だった。
花折戸尾根が大休場尾根から分岐するところには新しい標識がたっており、「花折戸尾根」の表記もあった(写真左)。
やっと正規の登山道として復活したようだ。
花折戸尾根は足跡はなかったが、ここから先はずっとトレイルがあった。
本仁田山に登った後は鋸尾根を経て川苔山に向かう。
鋸尾根も南斜面は雪が溶けて岩が露出していた。
反対に北面にはしっかりと雪が積もっていた(写真中左)。
先行者が2人ほどいたようだ。
舟井戸はこんな感じ(写真中右)。
さすがに鳩ノ巣方面からのトレイルははっきりしている。
川苔山や曲谷北峯近辺の尾根はいつも雪が多い。
膝上まであった。
登り始めた頃には青空だった空もこのころには曇り始め、山麓に戻ったときは雪がちらつきだした。
(05.3.5)


棒ノ折山南西尾根
以前(05.11月)「棒ノ折山南西尾根」を紹介したが、これより西にある尾根を友人と登ってみた。
棒ノ嶺から派生する尾根としてはこちらのほうが「南西尾根」とするにふさわしい(したがって、先の「棒ノ折山南西尾根」は「棒ノ折山南尾根」と改称する)。
同じく朴橋西詰から入る。
仕事路があるので踏んでいくが、すぐに谷と尾根方面に分かれる。
右の谷に行く路はワサビ田へ向かう。
左の尾根筋に沿って進む路を行く。
少し登ると路は右の谷のほうに巻いていく。
尾根筋に上がっていく気配もないので、早々に路を見捨て尾根に向かう。
上部に見える大石を目当てに登る(写真左)。
尾根筋は明瞭だ(写真中左)。
ひたすらの登りが続く。
途中、尾根は岩を含む所もある。
下から30分も登ると大岩がある(写真中右)。
乗り越すのに苦労するほどのものではない。
大岩から10分ほど登ると路が横切っている。
仕事路か?
更に上部には、再び尾根に岩を含んでいる箇所が出現する。
この上にも仕事路らしきものか横切っている。
大岩から40分ほどで稜線に出る。
雪は一部クラスとしている。
ここから5分ほどで県界尾根の登山道に接合する(写真右)。
ひと登りで棒ノ嶺山頂である。
「棒ノ折山南尾根」よりはこの尾根のほうが、はるかに登りがいがあった。
(05.2.27)


石尾根四景
鴨沢から七ツ石山を経て雲取山に登る。
ブナ坂に向かう主ルートはさすがによく踏まれていたが、七ツ石山方面は2・3人の踏み跡があるある程度。
2日前に降った雪は期待していたほどではなかったが、七ツ石山山頂はたおやかな曲線をみせていた(写真左)。
ブナ坂の十字路は、鴨沢方面からと雲取に向かうルートが「路」と言えるほどに、七ツ石からのルートは「踏み跡」という程度、唐沢谷に向かうルートは踏み跡すらなかった(写真中左)。
奥多摩小屋のヘリポートからは雲取方面が洋上に浮かぶ島のように見えていた(写真中右)。
小雲取山の道標は、頭だけ出して雲取山を見上げていた(写真右)。
(05.2.26)


三頭山(ムロクボ尾根)
日曜日に降った雪はあるだろうが、おいしいところはすでに人が入っていて新雪を踏むことは無理。
雪の豊富な北斜面ならまだましだろうと、三頭山ムロクボ尾根に向かった。
三頭橋の東橋詰めから取り付く。
下部は凍結していて、とっぱなからアイゼン装着を強いられる。
糠指ノ峰の手前まではだらだらとした登りが続く。
雪は足首程度。
深いところでも20センチぐらい。
しかし、モナカ状になっていて歩きにくい。
先行者の足跡がひとつある。
以前は糠指ノ峰の手前で尾根の西面を巻いてオツネノ泣坂に至るルートがあったのだが、すでに何年も前から立入禁止になっている。
糠指ノ峰では男性ひとりが休んでいた。
先行の踏み跡はまだ続いている。
ここらあたりから雪は多くなる。
私のお気に入りのブナの大木が稜線に凛々しくそびえている(写真左)。
オツネノ泣き坂を直登する。
先行者は西面を巻いて登ったようだ。
今回初のラッセル。
坂を上り終えると再び踏み跡が合流する。
少し上部で下りてくる登山者と会う。
時間切れで途中から引き返して来たとのこと。
もう1人この上にいるらしい。
下る登山者を見送り、更に進むと最後の先行者が休んでいた。
ここから先は完全にひとり。
心躍る。
雪は膝下だが、表面の凍結がまだらでリズミカルには進めない。
スノーシューを持ってこなかったことを悔いた。
はじめのうちは元気よく足を出していたが、次第に重くなってくる。
それでも、一人旅は気持ちがいい。
自分の足跡だけが稜線に残される(写真中左)。
雪は深いところでは写真中右のような感じ。
途中1回弁当タイムを入れ、またラッセルを続ける。
いつもなら三頭山中央峰に直登するのだが、疲れていたのか迂闊にも巻いてしまった。
山頂からは鷹ノ巣山方面がスッキリと見えていた(写真右)。
先週の雪が、山頂だけでなく山腹にも及んでいるのがよく見て取れた。
(05.1.22)


三ツ峠北口登山道
三ツ峠には東西南北から登山道が上がってきている。
このうち、天下茶屋方面からのものと富士急電鉄三ツ峠駅からのものが現在では有名だろう。
湯ノ沢温泉からの東尾根と大幡川からの北口登山道はまだ歩いたことがない。
どちらも、今はあまりポピュラーではなくなった登山道のようだ。
今回は北口登山道を登ってみることにした。
車で「宝の山ふれあいの里」まで入る。
その先の林道は雪のためチェーンをつけなければ登れない。
30分ぐらいなので歩くことにする。
杉の樹林帯の上方に三ツ峠山の山頂が日を浴びて輝いて見える。
そんなに標高差を感じないが、実際には1000メーター以上の標高差があった。
登山道の入口に祠が奉られている。
登山口から20分ほど歩くと「水受けの石」というのがある。
ここまで雪は足首程度だった(写真左)。
右岸を行く登山道もはっきりしていた。
初滝(写真中左)まで登山口から1時間ぐらい。
この先は滝の連続である。
雪も次第に深くなってきて、場所によっては膝くらいまである。
ルートも雪に隠され判然としなくなってきた。
急なところや足を滑らせ易い所にはロープや梯子が設置してあるが、ロープなどは雪に埋もれているのも多い。
登山道といっても、沢登りで高巻きをしている感じの場所もある。
高巻くのか沢に下りるのかはっきりせず、そのたびに宝青年団の作った登山道の標識や茶色いビニール紐の目印に助けられた。
初滝から40分程度の所で左岸に渡渉となる。
大滝手前の所だ。
水流は狭いが、水面が部分凍結していてうっかり足をおろすと水没、なんてことになりかねない。
この先は特に急そうだし、撤退しようかと悪魔がささやきかける。
思いの外時間がかかっているのでそれも良かろうと半分妥協したが、帰路の憂鬱な気分も想像できる。
気を取り直して慎重に渡る。
御巣鷹山の尾根を巻くようにして高度を稼いでいく。
ルートを時々迷いながらも、2種類の目印のおかげで何とかはずさずに進めた。
途中にも滝を見下ろせるポイントが何ヶ所かある。
夏ならばすばらしいコースなんだろうなと想像しつつ更に登る。
なんとか尾根筋にたどり着く。
日の光も射し込んでくる。
谷に入ってからずっと日差しを浴びてなかったので新鮮だった。
宝青年団の設置したコースガイドがあった(写真中右)。
やはり魅力的なコースらしい。
次回は季節のいいときに、改めて歩いてみようと思う。
渡渉から2時間ぐらいで山頂に至る登山道に合流。
富士が眼前にそびえていた(写真右)。

はじめはピストンで車まで戻るつもりでいたが、もう谷には入りたくなかった。
四季楽園でタクシーを呼んでもらい、三ツ峠登山口から「宝の山ふれあいの里」まで走ってもらった。
それにしても、正月早々13,000円弱の出費はいたかった。
(05.1.7)


初登り
大晦日に、またもや雪が降った。
翌日は晴れ。
出かけないてはない。
誰も歩いていないルートを求めて、鳩ノ巣から本仁田山に登るつもりだった。
そんなに早い時間ではなかったので、川苔山はたくさんの人が入っているだろうと考えた。
山の神まで登ると、踏み跡は本仁田山に集中している。
意に反して川苔山方面にはトレイルがない。
「こいつは春から、縁起がいいわい!」
当然、川苔山に向かう。
深いところでも膝ぐらいまでのラッセルで、サクサクと気持ちよく進める。
気持ちよかったのは稜線に出るまでで、小屋から先は北風が強く吹き付けていた。
北面の雪は吹き払われ、地肌が露出するほど(写真左)。
雪面にはシュカブラもあった(写真中左)。
山頂は風が強くてすぐに下山したが、雲取山が指呼の距離に見えていた(写真中右)。
帰路、こんな実がたくさん落ちていた(写真右)。
強い風で吹き落とされたのだろう。
名前は分からない。
(05.1.1)

.実(写真右)の名前は「ヤシャブシ」ではないかと、峰さんからご指摘いただきました。
山地に生えるカバノキ科の落葉高木で、「夜叉五倍子」と表記するようです。
ヤシャブシの生えているところを意識的に見たことは、まだありません。


中尾根(御前山)
神戸〜中尾根〜御前山〜湯久保尾根〜神戸を歩いてみた。
発端は今年9月、「山の伝言板」へのhillwalkerさんの書き込みだった。
とっさに、神戸起点の周回コースがひらめいた。
中尾根は以前1度登ったことがある。
取り付きは神戸の「ウッディーハウス村」というロッジ風の建物の裏手だ。
ロッジの前には駐車場があるので便利がいい。
中尾根ははじめから急登。
はじめは広葉樹の林だがすぐに杉林となる。
40分程登るとやっと緩斜面となり、更に10分ほどで小ピークに至る(写真左)。
踏み跡は取り付きからずっと明瞭で、迷うようなところはほとんどない。
ここから10分ほどで祠のある平地に出る。
「オームレノ山ノ神」という所らしい。
左手に最近作られたような新しい社があり、右手に用済みになった古い祠がひかえめに置かれている(写真中左)。
以前来たときは新品の祠はなく、古い方が主役だった。
祠の前には犬か狼か、狛犬が4匹据えられている。
2匹は雌で腹の下に子犬を抱えており、心なしか優しい顔に見える。
この祠から20分ほどで登山道に接続(写真中右)。
とりあえず御前山の山頂まで登り、南尾根(これが本来の湯久保尾根主稜線か?)を使って登山道に合流。
途中、北側に中尾根がスッキリ走っているのが見えた(写真右)。
藤原に下る分岐を過ぎる。
湯久保山のピークは巻き、しかし、神戸に下りるルートを探すため北側のピークは丹念に調べてみた。
残念ながら下ろうという気になるような尾根筋はなかった。
仏岩ノ頭あたりから東に下れそうな尾根があったので少しおりてみたが、すぐに急斜面になったのでやめて登り返した。
結局「神戸(作業道)」とある標識の所から下ることにする。
hillwalkerさんが報告してくださったように、はじめははっきりしていた踏み跡はすぐに不明になる。
伐採された杉の幹をまたいだりしながら、勘をはたらかせ少しずつおりていく。
斜面を左にトラバース気味に下ると、小さな尾根を巻くあたりから何となく踏み跡が現れる。
そのまま辿っていくと簡易水道の貯水槽の所におり着く。
車を停めた地点から7・8分下流に行った所だった。
結論から言えば、この神戸に至る路は登りにも下りにも使いにくそう。
「路」というにはあまりに不明瞭だし、決しておすすめしません。
(04.12.23)


真名井北稜東支稜
真名井北稜に東側から取り付けるルートを探して、朴橋のたもとから仕事路に入ってみた(写真左)。
登るにつれて分かるが、これはワサビ田に行くための路のようだ。
右岸から左岸に渡るあたりから、大丹波川をはさんで反対側にある棒ノ嶺の南西尾根が望める。
少し行くと一斗缶をたたくような音がする。
すぐ近くに人がいるのかと思い、耳をすましてあたりを観察。
なんと、近くの枝沢から流れ落ちる水を使って作った一斗缶の「獅子脅し」だった。
まさに字のままの役割を演じている。
このままワサビ田に沿って登っても仕方ないと考え、適当なところから尾根にはい上がる(写真中左)。
周りは杉の植林帯。
尾根筋に登っても急登が続く。
杉の林なので藪はなく、歩きやすくはある。
更に登ると、やっと杉林から解放され、自然林になる。
尾根筋に出てから25分ほどで新秩父線の43号鉄塔に着く(写真中右)。
ここを過ぎると、やたらとテープの目印が目立つようになる。
そう、いつの間にか真名井北稜に合流していた。
そのまま真名井北稜を進むと、左手に赤杭尾根に登ってくる林道がはっきりと見えていた(写真右)。
北稜の1002m地点では、鉄砲を持ち犬をつれた猟友会のメンバーに遭遇。
犬も嫌だが、山中で飛び道具を持った人間にもお目にかかりたくないものだ。
(04.12.12)


ちょっと冒険
鷹ノ巣山に浅間尾根を使って登った場合、上部で尾根筋から離れて大クビレ方面に巻いてしまうのを歯がゆく思っていた。
何とか山頂に直登できないか探ってみた。
登山道が西に巻いていくのを見送って、尾根筋を観察。
かすかだが、笹の中に踏み跡がある。
思いついての探索なので襟首に巻き付けるタオルもないが、先は短いだろうと踏んで突入。
踏み跡は、中に入ってからのほうが鮮明になる(写真左)。
15分ほど進むと笹から解放され、すぐに登山道(巻き道)に出る(写真中左)。
前方はまたしても笹藪。
それでもよくよく観察すると、またしても踏み跡発見。
再突入する。
10分も進むと笹藪から茅戸の斜面に出る。
すぐ前に小ピークがあるが、登らず、巻くようにして上を目指す(写真中右)。
程良いところで左に行けば登山道に飛び出すが、ここは我慢して更に巻き続ける。
斜面は急になるが、踏み跡は何となく確認できる。
巻き道から20分ほどで山頂直下の茅戸の原に着く(写真右)。
ちょっとだけ冒険気分を味わいたい私にとって、ちょうどいいコースだった。

実は先の我慢ができず、いったん登山道に出てから山頂に向かった。
山頂から再びこのルートを下ってみて、登下山をつなげたレポートです。
(04.12.5)


大ブナ尾根(天祖山)
前回大ブナ尾根だと思って登ったものが「赤石尾根」だった(「赤石尾根(天祖山)」参照)。
再度、大ブナ尾根を登ることにした。
日原川林道には猟友会の車が数台見受けられた。
聞けば、200頭の鹿を捕獲するのだという。
日原川北面に展開しているとのこと。
白い色のタオルなどをつけていると、鹿のお尻と間違えて狙われるらしい。
「気をつけてください。」と言うので、大人げないとは思いながらも「気をつけるのはそちらでしょ。」言い返した。

takigoyamさんから教えてもらった取り付き点は、木製の階段だった。
鍛冶小屋窪を越えてから取り付けば良かったのだが、焦っていたためか手前の階段(写真左)から登ってしまった。
結果的には立派な巻き道(写真中左)があり、それを辿って本来の大ブナ尾根方面まで進んだ。
はじめのうちは杉の緑林帯をスイッチバックしながら登る。
しかし、路が鍛冶小屋窪方面に下りていきそうになったので、伐採した幹が転がる尾根筋を登り始める(写真中右)。
踏み跡があるわけではなく、ただひたすらの登りだ。
はめのうちは植林帯だったが、上部は広葉樹の樹林となる(写真中右)。
背後には七つ石山や、目を転じれば雲取山も見えてくる。
狭い尾根ではないが、登るのに迷うことはない。
登るにしたがって枯れた篠笹が現れてくる。
大きな岩が見えてくると終点は近い。
立ち枯れた大木がある辺りで、下から上がってきた登山道と接合する。
下から80分ほどかかる。
天祖山山頂はここから20分ほどのところ。
下山は直接山頂から下ってみることにする。
踏み跡はない。
尾根筋を忠実に辿ったが、作業小屋のあたりで谷の方に下ってしまった。
巻いたり、戻ったりしながら下山を続ける。
結果的には大ダワ林道の取り付き辺りに強引にたどり着いたが、二軒小屋セド尾根だとすればもう少し別の下り方ができたはずである。
今度は登りに使ってみよう。
(04.12.4)


熊倉尾根(前飛竜)
かつて、この尾根に取り付こうとしたのは数年前。
余慶橋の際から闇雲に斜面をはい上がろうとしたが結局登りきれず、ロープを取り出して下りてきたという苦い思い出がある。
今回は素直にキノコ屋さんの前から取り付くことにした。
「頌徳碑」という石碑がある所から尾根は始まる。
尾根筋は明瞭で、初めのうちは通常の登山道と変わらぬくらいだ(写真左)。
30分ほどで左からの尾根を合わせる。
こちらが枝尾根の雰囲気で、下山時にはこの尾根をそのまま進んでしまいそうで、注意したいところだ。
右方向に登っていく(この先にも左からの尾根を合わせる所があるが、こちらは迷うような心配はない)。
ここから30分ほどで地形図にある1106m地点とおぼしきピークに着く。
いったん下り、気持ちのいいつり尾根状になった所を進む(写真中左)。
再び登りはじめ、いくつかの小さなピークとつり尾根を越える。
踏み跡・目印こそないものの、全体的にやせ尾根で、笹もなく歩きやすい。
途中、10分間ぐらいの急登がある。
登るのに少し苦労するが、下るとなるとやっかいだし、ルートも判別しにくい所だ。
更にやせ尾根・小ピークを越すとミサカ尾根が迫ってきて、終点の熊倉山に飛び出す(写真中右)。
この尾根は急斜面・緩斜面を適度に交えていて登りやすいのだが、この日は妙に呼吸が苦しく、あえぎあえぎ登った。
尾根上部に至ってからは、10歩あるいては呼吸を整え、また10歩あるくといった具合だった。
結果的に取り付きから熊倉山まで2時間半かかってしまった。
写真右は、前飛竜直下から見た熊倉尾根全景。
(04.11.20)


棒ノ折山南尾根
棒ノ折山にはもう何回も登ったが、そのほとんどは奥茶屋方面からだった。
奥茶屋から1時間程度で登れるこのルートは、天候や個人的な事情で短時間しかないときに便利だ。
山頂から降りてきた場合、途中で稜線から分かれて、ワサビ田に向かって不自然なかたちで急下降していく。
この稜線を直接先端から登って来られないものかと考えた。
奥茶屋から林道を登ってきて最初の橋、朴橋(ほうのきばし)のたもとに駐車スペースがある(写真左:通り過ぎてから振り返って撮ったもの)。
ここから沢に沿って仕事道が延びている。
この仕事道は、沢にあるワサビ田に行くための道のようだ。
この道を入ってすぐ沢におり、左岸に渡る。
少し戻るようなかたちで、左岸の尾根先端に取り付く。
尾根は右手が杉の植林帯、左手が広葉樹の林だ。
傾斜はかなりあるが、ジグザグに登ると歩きやすい。
取り付きから15分ほどで大岩が出現(写真中左)。
とどうということもなく通り越せる。
ずっと急登の連続だが、傾斜がゆるんでくると登山道との合流点は近い(写真中右)。
合流点までは40分ほど。
ここから20分ほどで棒ノ嶺の山頂となる。
山頂には赤く染まった木が枝を広げていた(写真右)。

PS:この後、以前登り詰めたピークがどこか確かめるために、クロモ山とおぼしきところまで行ってみた。
前回は「長尾丸」の標識がなかったので不信に思ったのだが、たどり着いたところはその標識から10数m西の地点だったようだ。(「長尾丸南稜」参照)
(04.11.6)


唐松尾山彷徨 その2
唐松尾山から西御殿岩に至るためには、通常の登山道だと笹の斜面を登り返さなければならない。
これをもう少し効率よく進めないものかと考えた。
唐松尾山から少し下ったところ、左手に笹の斜面が広がっているところに、上部に向かう踏み跡がある(写真左)。
この踏み跡を辿った。
稜線上にはかすかだが踏み跡がある。
数個の小ピークを越えると、目の前に西御殿岩が屹然と姿を現す(写真中左)。
この下に西御殿岩から登山道方面に降りていく踏み跡がある。
あとはこの踏み跡を辿り、山頂に至る。
登山道と分かれて西御殿岩に着くまで20分ぐらいかかった。
山頂は相変わらずの好展望だ。
下りは木橋までの最短ルートを使う。
山の神土からは巡視道を西に向かう。
夏焼尾根上部に至る。
「ここを登ってくるはずだったのに……」と心の中でつぶやく。
踏み跡もあることだし、降りてみようという誘惑にかられる。
初見で下りは不安もあったが、少し迷った末、一歩踏み出す。
尾根上部は傾斜も緩やかで、藪も薄い。
しかし、斜度が増すと笹藪が密生してくる。
踏み跡はケモノ道のようだが、下へ下へと続いている。
途中、尾根筋を乗り換えるような雰囲気を持った平地に出る。
さらに進むと尾根は再び下りはじめ、藪が薄くなったなと思ったら、下に二股を望むことができた(写真右)。
どちらの沢を渡渉するか。
右(西側)の沢のほうが渡渉しやすかったので、この沢を渡る。
尾根筋に登り、下山を再開する。
笹藪の密生は相変わらずで、いつしか踏み跡を失う。
ほとんど踏み跡のないなかを闇雲に尾根に沿って進むうち、ひょっこり巡視道に飛び出す。
降りてきた尾根は、入山当初取り付き点を探してさまよったA尾根の先端部であった。
上部取り付きから巡視道まで1時間ほどかかった。
(04.11.3)


唐松尾山彷徨 その1
夏焼尾根をみたび目指すことにした。
この尾根に至るには二股まで中川を直接遡行するか、別の尾根を使って二股まで行き、そこで乗り換えるかしかない。
沢を遡って夏焼尾根に至ることは以前失敗している。
中川を挟んで東側にあるのがシカツボリ尾根、この尾根を使って夏焼尾根に取り付く企ても前回失敗している(「シカツボリ尾根」参照)。
反対側(西側)にある尾根の名前は分からない。
仮に「A尾根」としておく。
このA尾根を辿って夏焼尾根に取り付こうと計画した。
こそ泥が鍵のかかってない扉を探るように、尾根の先端を右に左に物色する。
しかし、笹が密生していてとりつく島もない。
地形図で確かめると、さらに西の尾根(仮に「B尾根」とする。)でも何とかなりそうな気がするので、偵察範囲を広げる。
行ってみると、傾斜は緩やかだし笹もまばらだった。
「ラッキー」と叫び、突入。
ところが、好意的なのは初めのうちだけだった(写真左)。
登るに従い藪はきつくなり、ほとんどケモノ道状態だ。
夏焼尾根に乗り換えねばならない地点にさしかかっても、とてもでないがきつい笹藪をかき分けて進めるものではない。
仕方ないので、踏み跡を丹念にたどると植林帯のような針葉樹の林に出る(写真中左)。
周囲を明るく感じたのは、風景のせいばかりではなかったろう。
ここに来て、すでに踏み跡は失っていた。
覚悟を決めて尾根筋に沿って再び笹藪に突っ込む。
入ってすぐ、左手が明るくなっている。
藪にはすでに閉口していたので迷わずそちら方面に進むと、下から仕事道が上がってきている。
中休場尾根のルートだとすぐに分かった。
出発してからここまで、すでに1時間半ほどかかっている。
そのまま中休場尾根を登り、巡視道に出る。
峰さんが「唐松尾山への最短ルート」と紹介していた沢を登ってみることにする。
巡視道を20分ほど進むと夏焼沢本沢をまたぐ。
この先、小さな尾根を巻くと夏焼沢の枝沢がある。
水流もある。
崩れた木橋が沢に落ちている。
大きな岩が重なった沢を浮き石に注意して慎重に登る。
上部に行くと開放的な雰囲気になる(写真中右)。
いつしか水もなくなり、傾斜も増してくる。
上の方に笹藪(膝下ぐらい)が見えてくると終点は近い。
笹をかき分け、登り詰めると見慣れた登山道に飛び出す(写真右)。
入渓してから40分ほどかかった。
ここから20分ぐらいで唐松尾山山頂となる。
(04.11.3)


長尾丸南尾根
大丹波林道を起点にした周回コースをつくるべく、県界尾根に登った。
駐車スペースに車を停め、少し進んだ石垣の切れているところから尾根に取り付く(写真左)。
写真でいうと正面奥に見えているのがその尾根の張り出しだ。
杉林と右手が雑木になっている斜面を必死になって登る。
杉の植林帯をどんどん登ると、30分ほどで大石に行き先を阻まれる(写真中左)。
大石の真ん中あたりが登り易そうだったので、ヨイショと乗り越す。
さらに進むと登山道に至る。
そこにある標識に「日向沢の峰」と左側に書いてあるのがかすかに読める。
ここまで来るとピークは近い。
そのまま登り続けると山頂らしきだだっ広い所に至る(写真中右)。
地形図で確かめると、おそらくここが長尾丸の山頂であろうと思われる。
取り付きから45分ぐらいかかった。
ここから尾根通しに進んだ見晴らしのよい地点から振り返ると、長尾丸らしきピークが望まれる(写真右)。
左から二つ目のピークがそれだ。
ちなみに、尾根通しは踏み跡があり、北面の見晴らしもよくおすすめである。
この後、日向沢の峰から川苔山に至り、下山は曲り尾根を使った。
これで周回コースの完成である。
ヒントをくれた峰さんに感謝したい。
(04.10.24)


甲武信岳の紅葉
今年の夏、東沢渓谷を遡行して(「東沢(笛吹川)初見」参照).到達しようとした甲武信岳に、今回は通常の登山ルートで登った。
西沢渓谷の紅葉を楽しむ行楽客に混じって西沢山荘まで歩く。
ここから、徳チャン新道に取り付く。
戸渡尾根と比べると、登高に使う人は少ない。
急登の連続だからだろう。
初めは晴れていた空(写真左)も、山頂に近づくにしたがって雲が発生し、見晴らしも悪くなった(写真中左)。
冷たい空気が流れ込んでガスを発生させたのだろう。
山頂部はすでに木の葉を落とし、秋は終わろうとしていた。
それでも、2000mぐらいから下はまだ紅葉を充分楽しめた。
写真中右は徳チャン新道のある稜線の東面の紅葉。
写真右は下山に使った戸渡尾根の紅葉。
(04.10.23)


高丸戸尾根(唐松尾山)
将監峠に続く登山道が朝日谷の沢を屈曲して渡る手前に取り付き点はある。
これは峰さんに教えてもらったものだ。
登山道を戻るようなかたちで尾根筋にのびていく仕事路がそれだ(写真左)。
10分も歩かぬうちに尾根方向に上がっていく路を分ける。
真っ直ぐすすめば巡視道、分かれた道が高丸戸尾根に沿う路だ。
初めは薄暗い檜の植林地帯だが、少し上がると唐松と広葉樹の混合樹林帯となる(写真中左)。
このまま高丸戸尾根に沿って登るのかと思ったが、いつしか路は尾根を巻いてすすむようになる(写真中右)。
尾根筋に未練を残しつつ、期待と不安半ばで進むと朝日谷の源頭部に出る(写真右)。
「やはり」と言うほどの期待ではなかったが、2週間ほど前に到達した地点(「シカツボリ尾根」参照)に再び至り、懐かしいような気持ちになった。
取り付き点から45分ほどかかった。
この後、七ツ石尾根に合流、山ノ神土を経て西御殿岩に登る。
もちろん木橋からショートカットで……。
今回はすんなりと西御殿岩に至ることができた。
(04.10.17)


シカツボリ尾根(唐松尾山)
当初の予定はシカツボリ尾根を登って、夏焼尾根に乗り換え、唐松尾山を目指すというものだった。
前回、夏焼尾根を登ろうと中川を遡ったが、途中で断念、巡視道に逃げた。
今回は巡視道から入り、シカツボリ尾根に取り付いた。
峰さんに教えてもらったとおり、中川を過ぎるとその取り付き点がある(写真左)。
初めのうちは、細いが踏み跡もある。
20分も歩くと小平地に出る。
ここから上部は背丈以上のクマザサ帯となる。
けもの道のような状態で、両手で笹をかき分けながらでないと進めない。
それでも稜線沿いに登っていくので、人為的な感じもある。
笹をかき分けるだけならよいのだが、倒木が上から押さえつけていたりすると通過は大いに困難になる。
緩急を繰り返しながらの傾斜を30分ぐらい登ると笹から解放され、小広い山頂らしき所に出る(写真中左)。
半袖だった腕は擦り傷だらけ、服の中には笹の葉や小枝のたぐいがいっぱい入り込んでいる。
シャツはほこりで薄黒く汚れている。
この辺りで夏焼尾根に乗り換えなければならないのだが、クマザサから解放されたときにすでに道は失っていた。
コンパスを出して方角を確かめると、ずいぶん東に振られてしまったようだ。
とりあえず北西方面の谷筋に降りることとする。
歩きやすいのは山頂部だけで、下は相変わらずの笹藪だ。
小さな谷に降りた後は、歩きやすい谷に沿って登る。
歩きやすい方、歩きやすい方と辿っているうちに、またしても東に向かってしまう。
山頂に大きな石がある小ピークを越したら、草原のような場所に出た(写真中右)。
さらに登るとなだらかな地形となる。
クマザサ帯だが、縞状に刈り込みがされていて、刈り込み済みの所を進めば歩きやすい。
東に振られてしまったので、牛王院平方面は近いだろうと考えていたら、右下から登ってくる路がある(写真右)。
見たことがないので、七ツ石尾根ではないことは分かる。
取り付き点からここまで90分程かかっている。
「渡りに船」「濡れ手に粟」で、この路に乗っかる。
10分も歩かないうちに七ツ石尾根とクロスした。
下山は林道まで中休場尾根を使った。
唐松尾山はとっくに断念していた。
(04.10.1)


これ以前のデータは「山の掲示板 バックナンバー1」に掲載しています



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