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山の花 バックナンバー 8



山で見かけた花から、「花のようなもの」まで載せています。
名前のわからない花もあります。もしご存じでしたらお教えください。
また、間違いなどありましたらご指摘いただけると幸いです。

2014.1.5から2014.11.27までのデータを保存してあります。

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れ以降のデータは「山の花 バックハンバー10」に掲載しています。


地上の紅葉

紅葉を楽しむには少し遅い季節だった。落葉広葉樹でその葉をとどめているのは数少ない。日差しも陰りがち。
息を切らしてたどる登山道に、瞬間日が差し込む。落ちている楓の葉に光が当たる。黄金色に輝く地上の紅葉はこの世のものとは思えないくらい荘厳だった。
(14.11.27)




リンドウ(竜胆)・キツネノマゴ(狐の孫)

リンドウは蕾のうちはつつましやかだが、開いた花びらは妖艶ですらある。
写真上は笹山で撮ったもの。
下の写真は大霧山の山頂で見かけたキツネノマゴ。道端にふつうに生える雑草らしい。初めは名前すら知らなかった。
「小さい・シソ科の花」でネット検索してヒット。しかし、シソ科の花ではない。キツネノマゴ科という一科(一家?)を構えている。日本には数種を数えるのみという。
いっぽうリンドウ科の種は数多い。家紋にすらなっている。

こうして並べると、シンパシーを覚えるのは、なぜかマゴの方だ。
(14.10.25)


キバナアキギリ(黄花秋桐)

笠山の参道で見かけた。
この花を見ると秋の深まりを感じる。山ではそろそろ寒さも感じる季節だ。
初めて見たのは、雲取山に登るために三条の湯へ至る道すがらだった。
その頃はネットもなく、図鑑を何度もめくって花の名前を調べていた。
日本のサルビアだというのは、そんな模索中に知ったこと。
(14.10.19)


秋を探して

柳沢峠からハンゼノ頭に至る短い道すがら、秋の色を探してみた。
左上から時計回りに、ハウチワカエデ(羽団扇楓)・ドウダンツツジ(灯台躑躅)・ウリハダカエデ(瓜膚楓)・ヤマブドウ(山葡萄)。
(14.10.12)





実りの秋

山は実りの秋を迎えている。
高座山・杓子山と歩く道すがら、たくさんの果実が生っているのを見かけた。
写真上はアケビ(木通)。足元に紫色の皮が落ちていた。見上げると、果皮の中に白い実がのぞいていている。ヤマグリ(山栗)もたくさん道端に落ちていた。ヤマブドウの葉は赤く染まっていたが、すでに果実は見られなかった。
クマもさぞかし嬉しかろう。
襲われてはかなわないので、この日ばかりは鈴をザックに着けた。

写真下はフジアザミ(富士薊)。あまりに見事だったのでシャッターを切った。
(14.10.7)


秋の花

棒ノ折山に奥多摩側の奥茶屋から登る。
春先にここを登ると、ワサビ田沿いの谷間の路には、ニリンソウ(二輪草)やキケマン(黄華鬘)など、色とりどりの春の花が迎えてくれる。
今は秋。考えてみれば、この季節にここを登ることはあまりなかった。
当たり前のことだが、秋には秋の花が見られる。控えめだが、よく見ると個性豊かだ。
左上から時計回りに、セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)・ミゾソバ(溝蕎麦)・イヌヤマハッカ(犬山薄荷)・ノハラアザミ(野原薊 ※山頂で撮影)。
(14.9.28)


水鏡

北横岳ヒュッテの近くにある七ッ池。
紅葉が湖面に揺れる。

自分を愛してしまったナルシスのように、
おのが姿を水鏡に映し出している。
(14.9.18)




箱入り娘

マツムシソウ(松虫草)・ヤマハハコ(山母子)・アキノキリンソウ(秋の麒麟草)が咲き乱れている(写真上)。特にマツムシソウはここ大菩薩では珍しい。
種を明かせば、(おそらく)シカの食害調査のための檻の中(写真下)。
「おそらく」と書いたのは、特にそのような記述を見たわけではないから。たとえそうでなくとも、結果としてシカなどの動物から守られているのは間違いないだろう。
まるで箱入り娘のように、世間の荒波にさらされることなく大事に育てられている。
(14.9.12)




レンゲショウマ(蓮華升麻)

この季節、恒例となてしまった御岳詣。もちろんレンゲショウマを見るためだ。
花は盛りの頃よりは咲き始めのほうがいい。特にレンゲショウマは、汚れの目立つ花弁が見られる最盛期よりは、蕾を抱えた初期の方が素敵だと勝手に決め込んでいる。その意味ではあたりだったような気がする。
自生地にはレンゲショウマのほかに、ソバナ(蕎麦菜 写真下・右上)やタマアジサイ(玉紫陽花 写真下・左下)も控えめに咲いていた。
そういえば、タマアジサイもレンゲショウマも、特徴的な丸い蕾を下と上からのぞかせている。
つまらない発見に、ちょっと得したような気分になった。
(14.8.18)


イワタバコ(岩煙草)

岩櫃山の下山時に見かけたイワタバコ。
岩肌が湿りを帯びた地帯に群生していた。
奥多摩では渓谷の岩場で時々見かけたが、他の地で見たのはあまり記憶がない。
イワタバコは、ぼくの中では奥多摩と強く結びついている。
(14.7.31)




赤と白

入笠山とその麓にある入笠湿原と大阿原湿原を歩いてみた。
標高1955mの入笠山と1700から1800mに位置する両湿原は四季折々の花々を見せてくれる。
上の写真は左上から時計回りにコバギボウシ(小葉擬宝殊)・ハクサンフウロ(白山風露)・ヤナギラン(柳蘭)・クガイソウ(九蓋草)。この季節、改めて見ると赤紫系の花が多いように思われる。
下は大阿原湿原の様子。草の上に薄く白くかかって見えるのはサギスゲ(鷺菅)の穂。
(14.7.28)



薮の中で


富士山の砂礫帯にある植物と言えばオンタデ(御蓼)(写真右下)が代表的だが、一見したところ小富士周辺にはその他に花らしきものはない。
時間もたっぷりあったので、山頂近くにある小薮の中や林の中を探してみた。
すでに花の盛りは過ぎたのか、少し疲れたタカネバラ(高嶺薔薇)(写真左上)やベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)(写真左下)が薮の中にあった。林の中にはコケモモ(苔桃)(写真右上)がそこここに小さな花を見せていた。
天候には恵まれなかったが、思わぬ収穫があった。
(14.7.12)



ヤマボウシ(山法師)

梅雨時の花といえばアジサイ。山ではコアジサイというところか。
ヤマボウシはすでに終わりかけている。
「あたし達もそろそろ引き際かしら?」
「なーに言ってんの、あんたーぁ、まだまだこれからが花よぉ!」
そんん会話が聞こえてきそうな、葉っぱの上のヤマボウシたち。
まだまだ元気でいてください。
(14.6.20)



ツバナ(茅花)


大室山の山頂に時折り吹きよせる強風。そのたび、こうべをそよがせるツバナの穂。
波うつ湖面のようにも見える。

ソバナと言えば、鞘に収まっていたソバナの穂をむいて食べたことがある。小学生も低学年の時代のことである。
食べ物も充分とは言えなかったその時代、こどもの口をまぎらわす代用食のようなものだったのだろう。かすかな甘さを感じた記憶がある。
(14.6.13)




スズラン(鈴蘭)・イワカガミ(岩鏡)


スズランは、芦川地区の群生地で撮影したもの。下山後に覗いてみようと計画していた。
イワカガミは予想外の出会い。
ミツバツツジには遅く、ヤマツツジにはまだ早い時季だったので、花には多くの期待はなかった。しかし思いがけず山頂近くでイワカガミの群生を見つけた。
スズランは、昨日降った雹のため葉や花びらが傷つけられているのが多かった。里にあっても、天候ばかりは保護のしようがない。
イワカガミと比べるとスズランがイマイチ元気なく見えたのは、花付きの形態ばかりのせいではないだろう。
(14.5.30)





ヤマツツジ(山躑躅)・フモトスミレ(麓菫)

昨年も、たしか5月17日ではなかったか。もう恒例となってしまった伊豆ケ岳のヤマツツジ見山行だ。
昨年はまだ駅から歩いて、少しばかりの縦走もした。今年は車の機動力に頼った。
盛りを過ぎていた感もあるとはいえ、まだ見応え充分だった。
ヤマツツジの派手やかさと比べると見劣りするが、フモトスミレもそこここに小さな花を咲かせていた。
(14.5.17)



クサボケ(草木瓜)

ボケだったのだろうか、それともクサボケだったのだろうか。
違いがあることも知らず、触っても見なかった。
帰ってきて、日本固有種のクサボケと外来種のボケがあることを知った。
トゲははっきりしないが、日当たりのよい山道のわきに低く茂っていたことから、ここではクサボケとした。

それにしても「ボケ」とはひどい呼び名ではある。
本来の由来は別のところにあるらしいが……。
(14.5.11)



スミレ(菫)

「アルバム」に桜をアップしたので、ここではスミレを載せます。
久々のスミレなので、間違い覚悟の記載、ご容赦。
左上から時計回りに、タチツボスミレ・アケボノスミレ・ナガバノスミレサイシン・ヒメミヤマスミレ。
誤りがありましたら、ご指摘いただけると幸いです。
(14.4.28)


レンギョウ(連翹)

嵩山の小天狗といわれる岩場から眼下を望むと、黄色い塊りがやたら目をひく。
吾妻の里に点在するレンギョウの花だろうと思われる。
「山の花」ではないが、山から見えた花ということでとりあげてみた。
(14.4.17)


枯れ果ててもなお……

花を落とし、葉が枯れ果ててもなお美しくあろうとするかのように、種や萼で身を飾っている。
次の世代に、高貴な美しさをバトンタッチしようとしているのか、お前は。
(14.1.5)


これ以前のデータは山の花 バックナンバー8に保存してあります。

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