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山のアルバム バックナンバー 1



山で見かけた花から、「花のようなもの」まで載せています。
名前のわからない花もあります。もしご存じでしたらお教えください。
また、間違いなどありましたらご指摘いただけると幸いです。

2012.1.5から2012.12.11までのデータを保存してあります。

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これ以降のデータは「山の花BN.8」に掲載しています。


アセビ(馬酔木)

西伊豆の猫越岳に、仁科峠から登る。
稜線沿いの登山道は初めは笹原の中を行き、すぐにアセビの回廊を進む。
山頂近くのアセビは、花かと見紛うピンクの実をつけていた。
(12.12.11)
※追記:「ピンクの実」と書いたが、後日調べたら、これは蕾であることが分かった。



リンドウ(竜胆) 2


これはツルのような柄を持っているから、「ツルリンドウ」?
それとも笹のように伸びてきているから、「ササリンドウ」……。
いろいろ調べてみた挙句の、とりあえずの結論。
「ツルリンドウ」はそもそも木陰に生えるから、バツ。
「ササリンドウ」はリンドウの別名。
ということで、これもリンドウということになる。
でも、あの地面からすっくりと伸び上るのと、ツルのように地面に這っているいるやつが同じ仲間とは思い難い。

話は変わるが、山を下りて林道に入ってから見かけた。
林道で見つけたリンドウに迷うとは、シャレにもならないけれど。
(12.11.3)



マユミ(檀)

色づいた葉が散り始めた山の中に、ひときわ明るい桃色が輝いていた。
近くに寄ってみると、鈴なりのマユミの実だった。
鮮やかに染まった楓の赤にひけを取らぬほどの強烈さで。

荒山にて。
(12.10.30)


マルバダケブキ(丸葉岳蕗)

日陰白いボンボンのようなルバダケブキの実
黄色い背景を得て、一段と存在感を増していた。

雲取山にて。
(12.10.26)


リンドウ(竜胆)

日陰名栗峰の登山道にひっそりと咲いていた。
葉先を削られてもなおけなげに。
(12.10.20


トリカブト(鳥兜)・シロヨメナ(白嫁菜)

雁ヶ腹摺山の登山道に入ってすぐ、谷筋で見かけた。
花の少ないこの時季、何にせよ心和ませてくれる。
(12.1016)


ヤマラッキョウ(山落橋)

ラッキョウは好きだ。
酢漬け、塩漬け、どれもいける。
ヤマラッキョウにも食べられるほどの球根はあるのだろうか?
雨上がりの草薮にすっくと伸びている姿は、フィクションのようでもあった。
(12.10.7)


アキノキリンソウ(秋の麒麟草)

しばらく山に来ない間に秋になってしまった。
久しぶりのアップだから秋が付く花を載せたいと思った。
「秋の」とあるけれど、夏から見られる。 (12.10.)


シモツケソウ(下野草)

箱根駒ケ岳から神山・大涌谷までのルートは結構しっかりした登山道だ。路もしっかり踏み固められているし、50メートルおきに連番の標識まである。
この季節、あまり鼻を期待してなかったが、マルバダケブキ(丸葉岳蕗)・トリカブト(鳥兜)・シロヨメナ(白嫁菜)・ヒヨドリバナ(鵯花)・コウシンヤマハッカ(甲信山薄荷)など思いのほか賑やかだった。
道端にはシモツケソウの群生が時々見受けられ、展望を得られぬ山行の慰めとなっていた。
(12.8.29)


レンゲショウマ(蓮華升麻)

昨年は花数が多い時をねらったため、変色した花びらを外して撮るのに苦労した。
で、今年はまだ蕾が多い時期、五・六分咲きの頃をと考えた。
例年同じような写真しか取れないが、咲き具合だけはねらい通りになったようだ。
御岳平の群生地にて。
(12.8.16)




オノエイタドリ(尾上虎杖)・ミヤマハナゴケ(深山花苔)

御中道の樹林にはハクサンシャクナゲ(白山石楠花)がたくさん見られたが、残念ながら花期はすでに終わっていて、花の色も褪せていた。

砂礫帯ではイタドリあちこち繁茂していた。ここにあるのはみんな背の低い高山種のイタドリで、オノエイタドリと呼ぶ(別名フジイタドリとも)。このうち赤色が強いものを特にメイゲツソウ(名月草)とも言うらしい。写真の個体はまだ「半月」か……。

下はコケモモを覆うように広がっていたミヤマハナゴケ。これもこのあたりではよく見られる苔の一種らしい。白が鮮やかで、まるで花のように見えるからこの名前が付いたのかも。
(2012.8.10)




高山植物

久しぶりの北アルプス、しかも雪渓の残るルート。後立山連峰の唐松岳を目指して八方尾根を登る。
山々の眺めも思い出深い。登山道の周辺に咲く高山植物の花々も気持ちを奮い立たせてくれるばかりでなく、ずいぶんと懐かしいものがある。歩きながらシャッターを切るというより、シャッターを切る合間に歩いている感じ。おかげで歩行に負担を感じることなく登ることができた。

写真上、左上から時計回りにサンカヨウ(山荷葉)・オオサクラソウ(大桜草)・コマクサ(駒草)・ハクサンチドリ(白山千鳥)。
写真下、同じくウラジロウラク(裏白瓔珞)・ハクサンイチゲ(白山一華)・クロユリ(黒百合)・キヌガサソウ(衣笠草)。
(12.7.24-25)


ヤマオダマキ(山苧環)

高山で見るミヤマオダマキ(深山苧環)と比べると派手さに欠けるが、黄色と紫の配色は返って落ち着いた雰囲気を醸し出している。
ミヤマが歳若いギャルだとすれば、こちらは物静かな大人の婦人といったところか。
どちらも見かけることが少なくなってきた。
(12.7.15)


コアジサイ(小紫陽花)

梅雨の中休み、三頭山に登る。
いつもは三頭沢をムシカリ峠まで登るのだが、今回は笹尾根に向かうルートをとることにした。
途中、ヤマアジサイ・トリアシショウマ・ギンリョウソウなどを見かける。
尾根筋近くのコアジサイに囲われた小路では、いっときの清涼感に疲れを忘れた。
(12.7.10)




カラマツソウ(唐松草)・コマクサ(駒草)

花の少ないこの時季、鼻曲山の山頂近くの北斜面にたくさん見られた(写真上)。
花の形が落葉松の葉っぱに似ているからこの名がついたのだろうと、初見の時から勝手に解釈していたが、正しかったのだろうか。

下のコマクサは、もちろん鼻曲山にあったのではない。
帰りに立ち寄った鬼押し出し園の岩の上に咲いていた。
園の人に聞いたら、どうやら自生のものらしい。
こんなところでお目にかかろうとは思ってもいなかった。
(12.7.5)


レンゲツツジ(蓮華躑躅)

梅雨の晴れ間、大菩薩峠周辺を歩く。
天候にも恵まれ、風景は申し分なかった。
花の少ない稜線ではレンゲツツジの色彩がきわだっていたが、この株は特に赤が強く、ひときわ目を引いた。
(12.6.27)





スズラン(鈴蘭)・ホテイアツモリソウ(布袋敦盛草)

入笠山湿原でスズラン(写真上)を見る。今月は笛吹市の芦川に出かけた(当ページ6月7日)が、ここはここでまた良い。何よりも斜面なので写真が撮りやすい。
芦川より半月ほど時を経ていたが、高地なのでここもまた花盛りだった。

続けて、ロープウエー駅近くにホテイアツモリソウ(写真下)を見に行く。この地の固有種だそうで、特に「釜無ホテイアツモリソウ」と呼ばれている。濃い赤紫の花びらが特徴的とか。アツモリソウ自体が乱獲による絶滅危惧種に指定されているらしい。
スキー場が運営している「実験植物園」で網越しの対面となった。味気ないが仕方ない。種の保護と営業が両立していることにも複雑な気持ちを抱きながらシャッターを切った。
昔は奥多摩でも見られたが、やはり乱獲によって消滅したと聞く。食害からの植物保護としてシカを駆逐したり、己が作り出した原子力で自らを滅ぼしてしまうなど、人はまことに傲慢で罪深い。
(12.6.23)



シャクナゲ(石楠花)


笠取山に出かける。
シャクナゲの花の盛りは過ぎていたのだろう。ピンクの花びらに茶色いシミが浮いているもの、花そのものが皺皺になっているのもあった。花付きも昨年と比べるとまばらな感じがした。
それでも全てが枯れ果てているわけではない。中には充分観賞に耐えられるものもある。
写真のシャクナゲは、奥秩父の山塊を背景に得て、端然と花開いていた。

シミが浮き皺がよるとも
汝が顔に
ひとしくかかる深山のしずく

(12.6.15)






グンナイフウロ(郡内風露)・スズラン(鈴蘭)

新道峠から黒岳まで歩く。
富士山の絶景は拝めなかったが、この稜線にはいろいろな種類の花があった。
グンナイフウロ〈写真上〉・ウマノアシガタ(馬の足形)・クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)・ユキザサ(雪笹)・マイヅルソウ(舞鶴草)ヤグルマソウ(矢車草)・ミヤマザクラ(深山桜)等々。
名前も知らなかったルイヨウボタン(類葉牡丹)なんていうのも。

スズラン(鈴蘭)〈写真下〉はおまけ。
芦川「すずらんの里」の自生地にて。
※関連記事「山のアルバム」
(12.6.7)




シャクナゲ(石楠花)・イワカガミ(岩鏡)

石とか岩にかかわりの深い花二種。

大菩薩嶺の北に位置する鶏冠山に登る。
シャクナゲもイワカガミも満開。
これまで何回も来たことがあるが、訪れた時季が合わなかったせいか、これほど見事に咲きほこっているのを見たことはなかった。
(12.6.4.)



コイワザクラ(小岩桜)


どうも今年はサクラにまつわる出会いが多いようだ。
棒ノ折山で出会えなかった「サクラ」にまた会えた。

岩肌にひっそりと咲くピンクのサクラ。
遠目にはスミレかと見紛うばかりに小さく可憐だ。

訪れる季節をかえると思わぬ出会いがある。
初めて見る小さな花に、望外の大きな喜びを感じた。
(12.5.30)




サクラ(桜)


棒ノ折山で会えなかったサクラに、石尾根(ブナ坂〜雲取山)で追いついた。

小袖あたりでは緑茂れる状態だったが、七つ石山を巻くルートでは若葉になり、ミツバツツジも見られた。
雲取山に近づくにつれてその若葉も少なくなり、山頂では芽吹いていない木々のほうが多いくらい。
石尾根ではたくさんの桜たちに出会えた。マメザクラ(豆桜 写真左上)やオオヤマザクラ(大山桜 写真右下)は散り始めていたが、避難小屋近くにあったサクラ(写真右上)はまだ開花していないものの方が圧倒的だった。
(12.5.24)





ヤマツツジ(山躑躅)・ズミ(酢実)

昨年、伊豆ケ岳のヤマツツジの満開に出会えたのは5月21日。
ここでいう「満開」とは、山頂直下にある大ぶりのヤマツツジの株だが、今年は花付きもあまりよくない。しかも開花は3分咲きというところ。
株によっては満開のところもあるし(写真上)、すでに咲き終えて雌しべたけが残っているのもある。
紅白をねらったわけではないが、近くにはズミの花(写真下)も見られた。こちらはほぼ満開。
昨年はヤマツツジに気を取られていてその存在すら気づかなかった、

恋するはきみを除いて人あらで
出会い思わず
想いかなわず

(12.5.19)


カスミザクラ(霞桜)?

鷹巣山の登り(浅間尾根)・下り(稲村尾根)ではまだサクラが見受けられる。
棒ノ折山と違い1000mを超えていることもあるのだろうが、地形的な特質もあるかもしれない。
ヤマザクラ(山桜)やカスミザクラの類だろうか、まだまだサクラは盛りだ。
(12.5.12)


シバザクラ(芝桜)

葉桜になってしまった棒ノ折山の山桜。
誰が植えたか、山頂広場の片隅に芝桜が咲いていた。
桜に出会えなかった者たちを慰めるかのように。
(12.5.8)

※関連記事「山のアルバム」


これ以前のデータは「山の花 バックナンバー6に保存してあります。



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