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山のアルバム バックナンバー 1

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以前に行ったおすすめの山や、今気になる山です。
2003.6.8から2004.9.18 までのデータを保存してあります。
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これ以降のデータは山の掲示板 バックナンバー2に掲載しています




赤石尾根(天祖山)
実は、当初この項のタイトルは「大ブナ尾根(天祖山)」だった。
掲示してまもなく、takigoyamさんから「赤石尾根を登ったのではないか」というメールをいただいた。
昭文社の「エアリアマップ」04年度版からは正しいものになっているが、それ以前は赤石尾根と大ブナ尾根の名前が一本づつ西にずれて表記されているとのこと。
尾根歩きのアンチョコにしている宮内敏雄『復刻版奥多摩』の地図で確かめてみると、唐松谷の出合から北にのびている尾根は「赤石尾根(楢塀尾根)」とある。
当方の所持している「エアリアマップ」93版でも、赤石尾根と大ブナ尾根の名称が西にずれていることを確認。
改めて表題を上記の通り訂正した次第です。
takigoyamさん、ありがとうございました。
※2つ目以降の「大ブナ尾根」は、「赤石尾根」と置き換えてお読みください。
(04.9.23)

大ブナ尾根の取り付き点として、takigoyamaさんに鍛冶小屋窪そばの木の階段を教えていただいた。
それを使うつもりでいたのだが、車を止めた所(唐松谷・野陣尾根降り口)の周辺をじっくり眺めていたら、登れそうなところを発見(写真左)。
地形図で確かめると、大ブナ尾根の末端に直接取り付けそうではないか。
気をよくしてさっそくよじ登る。
尾根筋には真ん中にはブナの木が枝を広げている。
まるで「ここが大ブナ尾根の先端だ」と言っているようだ。
ブナの木があるあたりに、尾根を左右に横切る路がわずかに確かめられる。
もちろん、この路はとらずに真っ直ぐに進む。
小さな範囲の檜の植林帯が左、右に広がる。
30分も登ると、小広く開けた平地に出くわす(写真中左)。
この先に右下からはっきりした路が上がって来ている。
鍛冶小屋窪から登ってきた路がこれであろうか。
この路も左手に行ってしまうので、再び急になった尾根を登り始める。
はっきりした踏み跡はないが、ブラスチック製の杭が所々に打ってあるのでルートは分かりやすい。
上部に行くに従ってスズタケの立ち枯れているが目立ってくる。
スズタケは密生しておらず、歩くのに苦労することはない。
途中、熊のものと思われる黒くて太い糞を見つけた。
まだ新しく、その下には灰色に変色した古い糞が重なっている。
熊は同じ場所で糞をする習性があるのだろうか。
熊に出合いたくはないので、しばらくは手で鈴を揺らし存在をアピールした。
尾根筋に岩が混じり出す(写真中右)。
さらに登ると傾斜がゆるみ登山道に達した。
天祖神社の社務所のような建物の近くだった。
下から1時間半くらいかかった。
ここから少し登ったところにしっかりとした作りの天祖神社がある(写真右)。
この高さにこれだけ立派な社があるのは、ここがそれだけ由緒ある場所だということだろう。
にもかかわらず、東面が採石場になっていて山自体が削られているのはとても残念なことだ。
(04.9.18)


阿弥陀岳南陵(八ヶ岳)
阿弥陀岳南陵を登る。
これで3度目になる。
昔のガイドブック(実業之日本社『ブルーガイドブックス八ヶ岳』1973年)に「バリエーションルートの初歩」として紹介されている。
しかし、昭文社『エリアマップ 山と高原地図 八ヶ岳・蓼科』(1993年)では立場山まで波線が走っているが、その先はなにも書かれていない。
山の大衆化と高齢化の中で、このようなルートは消滅していくのだろうか。
一方、雪稜ルートとしては有名であるらしい。
積雪期には遠慮したいが、無雪期の「バリエーションルートの初歩」として気に入っている。

車は舟山十字路に停める。
広河原、旭小屋を経て、立場山の登りにかかる(写真左)。
急登の連続で、標高差600mほども登る。
立場山を過ぎ、少し進むと青ナギ(ザレた急斜面)と阿弥陀岳が視界に飛び込んでくる(写真中左)。
無名峰にかかる登りを過ぎると、赤岳・中岳もすぐ手近なところに見える。
平坦な稜線部を進み、阿弥陀岳の岩稜帯に近づくと鉄のプレートが貼りついている。
岩稜ルートの方はザイル必要とある。
岩溝ルートをとる(いつもこのコース)。
少し下って、岩溝(少量の水が流れている小さな岩の谷)に取り付く。
ザイルが張ってあり、初心者でも登りやすくなっている(写真中右)。
それでも慎重に登る。
足を滑らせれば大怪我だ。
この岩溝を登ると稜線に出、岩稜ルートと合流する。
阿弥陀岳の頂上はもうすぐだ(写真右)。
あとは岩稜帯のコースを間違えないようにして注意深く登れば、頂上に南から頭を出すことになる。
下りは御小屋尾根を使い、舟山十字路に戻った。
(04.8.25)


小雲取谷(日原川)
雲取をめざす尾根つながりで、小雲取谷から雲取山に登ってみることにした。
入渓点をどこにするかで時間も大幅に違ってしまう。
大雲取谷を遡行するのが確実なのだが、途中で手間取ると日帰りは無理。
小雲取谷出合になるべく近いところを入渓点にするのが良さそうだ。
モミソ窪(大ダワ林道に入って水流のある一つ目の谷)を下りることにした。
急傾斜なので、ここで沢登りスタイルになって、流れの中を慎重に降りる。
大雲取谷は水流が多い。
岩肌をへつったり、渡渉したりしながら少し進むと、小雲取谷の出合に至る(写真左)。
釣り人が小雲取谷方面から降りてくる。
黙礼して、入れ替わりに小雲取谷に入る。
初めはゴルジュ帯だが、遡るのに苦労するほどではない。
ゴルジュ帯を抜け、しばらく進むと8mほどの滝がある(写真中左)。
全身濡れるのを覚悟ならば登れないこともなさそうだが、できれば避けたい。
ここは高巻くことにした。
周りを見回したが、目印も踏み跡も見あたらない。
とりあえず右岸の小さな谷に取り付き、高みをめざす。
足下はグズグズして滑りやすい。
足場の確実なところを探してどんどん高く登ってしまう。
野良犬に追いかけられて木に逃げ登った子猫のようだ。
滝の上部に出たが、今度は降りるのに苦労する。
ロープを引っ張りだして木にかけ、しがみつきながら下る。
まったく、人には見せられない姿だ。
やっと滝上の川原に降り立つ。
気がつくと、周りは開けて明るくなっている。
ここで小休止をとる。
ここから先は苦労するようなところもなく、明るい風景の中を心地よく進む(写真中右)。
1時間も進むと左岸に流れ込む沢がある。
奥の方はトイ状になって10数mほど流れ落ちている。
おそらくこれが小雲取出合尾根に至る日向窪かとも思ったが、自信がないのでそのまま本流を進むことにする。
更に進むと水流は細くなり傾斜も増してくる。
このあたりでは対岸の山が遠望できる。
芋ノ木ドッケか?
大きな赤っぽい岩のあるあたりで谷は2つに分かれる。
左俣は枯れており、右俣はチョロチョロと岩肌の上を水が流れている。
右にコースを取り、少し進むと水が枯れる。
タイミング良く、左岸が尾根に取り付きやすいかっこうになっている。
遠慮なく尾根に取り付く。
尾根は倒木も多いが、足下までのミヤコザサで歩きやすい(写真右)。
尾根に登ってから沢音で気づいたが、涸れた沢は上部で水流が復活していたようだ。
少し未練を感じつつ尾根を進む。
途中巻き道を横切り、沢を出て1時間ほどで石尾根に飛び出した。
予定通り雲取山避難小屋にほど近い所だった。
(04.8.16)


東沢(笛吹川)初見
気楽なものだ、午前9時過ぎに現地に到着して沢を登りつめ、甲武信岳に登って、その日のうちに下りてこようとしていたのだから。
東沢に入って釜ノ沢をつめるつもりだったが、とんでもない、釜ノ沢にも到達しなかった。

西沢渓谷への遊歩道から東沢に至る分岐点に警告板があった。
「東沢には登山道がありません。山梨県では危険なため通行禁止にします。」
さらにこんなことも書いてあった。
「近年、入山者による遭難事故が相継ぎ、特に単独者の事故が多く死亡事故につながっています。」
まるで自分のことを言われているようで、怖じ気づく。
そういえば、東沢の登山道が崩壊しているようなことが来る途中に書いてあったのを思い出す。
初心者の自分としては少し迷ったが、無理なら引き返せばいい、行けるところまで行ってみよう、それに沢歩きだから登山道を歩くわけでもないしと考え、踏み込むことにした。
沢に下りるまでに「入山禁止」の看板が2ヶ所あって、決意を萎えさせる。
すぐに道は途切れ、沢を歩かなければならなくなる。
入渓点には誰かが脱ぎ捨てたワラジが石の上にのっかっている(写真左)。
なんとなく同志を得たようで心強くなる。
少し進むと、鶏冠山への登山道が左岸にある。
2・3度徒渉を繰り返すと、暗いゴルジュが出現(写真中左)。
引き返す理由が見つかったようでなぜか安心する。
が、あたりを見回すと左岸に細く道がはしっているではないか。
細いがしっかりした道だ。
河原に下りたり、巻いたりを繰り返しながら1時間ぐらいこの道をたどる。
途中山の神を奉った小さなやしろがある。
歩いて行けそうな広い河原に降り立ち、左岸右岸と渡り返しながら上流に向かって進む。
河原は奥多摩のそれとは違って広い。
水流も多く渡りにくいところもあったが、新しくつけられたような赤テープに助けられる。
左岸に流れ込む細いナメ滝や、同じく30m以上の落差がある右岸のそれ(写真中右)を眺めながら上流をめざしたが、ここで自分に課していた3時間を過ぎてしまった。
前方左岸の立派な垂壁(写真右)を遠望し、引き返すことにする。
下りは2時間半ぐらいだった。
(04.8.11)


カロー谷(日原川小川谷支流)
沢を登っていて、これまで他の登山者に出会ったことはない。
しかし、ここでは沢登りのパーティー2組、単独行と3人組のハイカーがいた。
カロー沢は人気のある初級の沢として知られているからだろう。
滝も難しいものはなく、登りやすい階段状やトイ状の小滝が多い(写真左・中左)。
時々大きな滝もあるが、踏み跡をたどれば高巻くことができる。
写真中右の7mの滝も左から巻いていける。
上がると木橋が架けられており、沢沿いに山道がついてる。
この山道は大滝(写真右)まで達している。
大滝は2・30mほどもあるだろうか。
もっと水流が多ければ見応えのあるものになるだろう。
もちろんここは登れない。
少し戻って右岸から尾根筋に登る山道に入り、途中で分かれ、滝の落ち口に降りる。
ここから先は傾斜も少ずつ増し、水流も少なくなる。
いくつかの沢が分かれているので本流と思われるほうを選んで進む。
このあたりから空が薄暗くなり始め、雷の音も聞こえだした。
沢にはほとんど水もなくなってきた。
行く手に高い岩盤があり、濡れていて登りにくそうなので尾根筋に逃げることにした。
雨もポツポツ落ちてきた。
斜面は思った以上に急で、笹や木立につかまって必死になって登る。
雨は激しくなり、頭の上で雷がビシッビシッと轟いている。
思わず耳をふさぐ。
少し緩斜面になったと思ったら、スズタケの藪こぎだ。
泣きっ面に蜂状態でやっとの事で登山道に飛び出した。
下から4時間近くかかってしまった。
(04.7.25)
付記:下りはキンギョウ尾根を使った。
途中の木立に「板行尾根」とテープで張り付けてあった。
ハンギョウ尾根とはこのように書くのか。
それでは、カロー谷はどのような漢字があてられるのだろうか。


塩地谷(日原川倉沢谷支流)
小雲取谷を遡行して雲取山に登ろうと考えた。
車で日原川林道を進むと、途中で伐採工事のため進入禁止になってしまった。
今月いっぱいかかるという。
しかたないので引き返し、先週撤退した塩地谷に転進する。
魚留橋から茅尻沢の出合までは仕事道を行く。
前回と同じ場所から入渓。
ところが、この時点で遡行図を持っていないことに気づく。
ここまで来て戻るのももったいなく、間違えてもどこかの登山道には出るだろうという思いから、そのまま前進することにする。
小滝を水線通りに進むのは気持ちがいい(写真左)。
ゴルジュもあるが、越えるのに苦労するほどではない。
それでも体全体が濡れるのは避けたいので、高巻くことが多い。
行程半ばで二股が現れる。
右俣は岩が押し出していて、涸れ沢状態になっている。
ここは左手に進む。
少し行くと7・8mの滝がある(写真中左)。
ここは右岸を高巻くが、足場が不安定。
残置ロープが張られている。
古そうなので自分のロープを引っ張りだして使う。
この先にまた二俣があり、どちらも水流がある。
左俣の方が僅かに水量が多いのでそちらに入る。
まるで二者択一式のクイズだ。
この周辺だったと思うが、中央に大石がはまっている滝がある。
ここは岩の左側を簡単に抜けられる。
更に上部にまた二俣が現れる。
ここは明らかに右俣の方が本流と思われるので右をとる。
ここから先は水流も細くなり、所々伏流となっている。
木立の間から大岳も望めるようになると源頭は近い(写真中右)。
周りが杉の植林帯となり、伐採した枯れ枝をよけながら進むと、ひょっこり一杯水の水場に出た(写真右)。
クイズは全問正解だったようだ。
(04.7.17)


塩地谷(日原川倉沢谷支流)撤退記
今季初の沢として塩地谷を選ぶ。
昨年遡行し損なった沢だ(本ページ「塩地谷茅尻沢」参照)。
源頭に藪はなく、正しく登れば一杯水の水場に出るはずだ。
地蔵橋から先は前回遡ったので(と言っても高巻きの連続だったが……)、茅尻沢が合流するところまで仕事道を進む。
木橋を渡って少し進んだところから入渓(写真左)。
しばらくゴルジュが続くが難しいところは少ない(写真中左)。
小さなナメ滝もあって気持ちよく遡行できるところもある(写真中右)。
30分も歩いたろうか、明るい空からポツポツと雨が落ちてきた(写真右)。
そういえば遠くで雷鳴が聞こえていた。
ラジオも雑音を拾っていたので、ついに来たかと言う感じ。
塗れるの覚悟で登り続けるか、それとも撤退かと少し迷ったが、ここは逃げるが勝ちと撤退をきめこむ。
増水も怖かったが、それよりも帰路の林道が通れなくなることのほうを恐れた。
空は急に暗くなり、雨も強くなってきた。
苦労なく登れた沢も、下るとなると慎重にならざるを得ない。
薄暗くなった谷も気持ちのいいものではない。
登ったときとは全く別の沢に見えたりする。
小さな滝だが、慎重に後ろ向きで下りる。
とにかく安全第一。
登ったよりも時間をかけて、なんとか入渓点まで戻った。
車で日原川本流まで来たら、激しい雨で水かさも増えていた。
塩地谷は縁がない。
今度は3度目の正直、きっと貫徹できるだろう。
(04.7.11)


滝子山南陵
以前から気になっていた滝子山南陵を登る(滝子山全景:写真左)。
登山地図ではP3とかP1とか書いてあるので、岩場がある難しい所と想像していた。
下山のことを考えて大鹿沢とズミガ沢の二股近くに車を停める。
帰りはノーマルルートのつもりだった。
林道を20分も歩くと左手に「滝子山」の小さな表示。
下から歩いてきた2人組が休息していた。
話をすると、ハイキングのノリらしい。
大丈夫かなと思ったが、「充分気をつけて」と言い残して先行する。
はじめは急登だったがすぐになだらかになる。
踏み跡はふつうの登山道並についている(写真中左)。
しかし、またすぐに急登となる。
緩急を繰り返しながら高度をかせいでいく。
日差しが強かったが、広葉樹の樹林帯なので直射を避けることができ、心地よく登れる。
1時間も歩くと岩稜帯が現れる(写真中右)。
ここまでくると木の間越しに滝子山の頂上が望める(写真右)。
取り付きから80分ぐらいで尾根道に接続。
ここから山頂までは15分くらいだった。
総じて言えば、南陵は道標こそないものの普通の登山道という感じ。
岩稜さえ気をつけて登れば滝子山に直登する好ましいルートと言える。
富士山は残念ながら雲の中だったので、小休止の後下山に取りかかる。
なにも考えず、もと来た道を尾根伝いに戻る。
南陵合流点を過ぎ、枯れ木が行く手を阻むように横たえられている所を南下する。
踏み跡は明確ではなかったが、薄々とついている。
ノーマルルートのくせに道標が一つもないなんて、とブツブツ言いながら下る。
それでも所々テープが巻いてある。
これなら南陵の方がよほどノーマルなコースだと思ったが、これが正規の登山道だと少しも疑わなかった。
1時間も下ったろうか、突然はっきりした登山道に降り立った。
ここで初めて自分が浜立尾根を下ってきたことを悟った。
山頂でろくに確かめもせず、思いこみで下山したことが原因だった。
(04.7.3)


権衛尾根(雲取山)
大雲取谷に落ち込む尾根の締めくくりとして、権衛尾根を登ってみることにした。
今回は友人と2人なので、1人の時のような心細さがない。
世間話をしながらの登高となった。
それでも、谷への下降点と尾根の取り付き点を探すときには慎重になる。
二軒小屋尾根を乗っ越してすぐのところに白テープが巻いてあったので、ここを下りることにする(写真左)。
大雲取谷の沢が狭くなったところをまたいで右岸に渡る。
尾根先端とおぼしきところを登り始める。狭い尾根をわずかにアップダウンしながら高度を増していく。
テープ等の目印となるものは見あたらない。
踏み跡もほとんどない。
尾根筋はすぐに広々としたものとなり、ブナなどの大木が思い切りよく枝を広げている。
1時間半も登ったところで右側からの尾根に接続した(写真中左)。
この尾根が権衛尾根の主脈なのかもしれない。
今度はこの尾根を下から登ってみよう。
尾根には木の根っこがからみつき、階段状になっている(写真中右)。
さらに登るとスズタケの立ち枯れ帯がある。
密生していないので、かき分けたりする必要はあまりない。
踏み跡がスズタケの間についている。
主脈への合流から1時間ぐらいで権衛の頭に到着する。
平坦な地形で、ピークらしい感じはない。
すぐ前を富田新道が走っている(写真右)。
ここから50分ぐらいで雲取山山頂に着く。
山頂では、金沢からツアーで来ていた団体さんに会った。
金沢からこの雲取山に登りに来るなんてと、ちょっと不思議な気持ちになった。
メンバーの1人の方からから果物のおすそ分けをいただいた。
ごちそうさまでした。
(04.6.19)


小雲出合尾根(雲取山)
雲取山に直接突き上げる尾根が大雲取谷から延びている。
二軒小屋尾根に続きこの尾根を登ってみることにした。
大ダワ林道を進み二軒小屋尾根をまく。
とにかく大雲取谷に降りなければならない。
降りて降りられないこともないが、どこが小雲出合尾根の先端か分からないので、むやみに降りることもできない。
地形図で見ると2つ目の沢(モミソの頭の南に延びる尾根の西側にあたる谷)あたりから降りるのがよさそうである。
問題は谷に降りやすいかどうかと、小雲出合尾根の末端が登りやすいかどうかだ。
地形を読みながら大ダワ林道を進むも、新緑がじゃましていて、はっきりとは確認できない。
幸運なことに2つ目の沢筋は緩斜面だった(写真左)。
大雲取谷に降りる。
尾根末端は急傾斜。
谷を登るか下るか右岸を眺めながら考えていたところ、左側にわずかに登れそうなルートを見つける。
石づたいに右岸に渡り、慎重に登り始める。
尾根筋にはい上がると、あとはひたすら登るだけ。
ブナの林と立ち枯れたスズタケの間をどんどん登る(写真中左)。
スズタケはさほど多くはなく、快適な登りである。
木の間越しに芋ノ木ドッケが望める。
テープ等の目印もなく、踏み跡らしきものもほとんどない(上部では踏み跡を見かけた)。
しかし、尾根は広くはなく、迷うようなところもない。
尾根のとりつきから1時間ほどで1628m地点らしきところに着く。
このあたりはダケカンバに針葉樹が混じっている。
ここから40分ほどで巻き路にぶつかる。
巻き路を横切り、更に尾根筋を忠実に辿る。
針葉樹が増えたなと思うころ、前方に石尾根らしきものが遠望できる(写真中右)。
着いたところは避難小屋がすぐそこの石尾根終点間近(写真右)。
取り付き点から約2時間で雲取山山頂に達した。
(04.6.5)


二軒小屋尾根(芋ノ木ドッケ)
日原川の林道から長沢谷に降り、大ダワ林道を少し進む。
二軒小屋尾根をからんだ道が尾根筋に至った所で登山道から離れ、尾根に沿って登っていく(写真左)。
しばらく行くと右手が開け、天祖山が望める(写真中左)。
「二軒小屋」というのだから、以前はこの近くに小屋があったのだろうか。
スズタケの枯れて倒れた中に小広い土地がある。
行程前半は、かすかだが踏み跡らしきものがある。
テープ等の目印はない(2カ所だけ古いビニールひもがぶら下がっていた)。※
尾根は広いが、緩やかで歩きやすい。
新緑をまとった大木が多く、心地よく登れる。
コース後半はスズタケのヤブこぎがあるとの情報を仕入れていたが、スズタケは枯れて倒れており、歩くのに全く支障はなかった。
広い尾根だが、登るのに迷うこともない。
途中、露岩の尾根が一ヶ所あった(写真中右)。
左手に雲取山の北面が望めるようになると山頂は近い。
針葉樹(コメツガ?)の林が現れると登山道が見え、道標が立っている(写真右)。
芋ノ木ドッケの山頂はすぐそこだ。
尾根筋に入ってから2時間近くかかった。
(04.5.29)

PS:後日、友人とこの尾根を下った
前2回の時は気づかなかったが、赤テープの目印が結構あった。
やはり目玉が2つと4つとでは違うものだ。
(04.6.19)


曲ヶ谷西尾根支稜
曲尾根を登り川苔山に至る。
入山口に曲尾根上部で昨年熊の目撃情報があったことが掲示されており、少し緊張する。
曲ヶ谷に入ってすぐの橋が新しくなっていた(写真左)。
川苔山の頂上は連休の中日とあってさすがに賑やかだった。
下山は、前に来たとき気になった曲ヶ谷西尾根についている仕事路を行くことにする。
初めは曲ヶ谷の西尾根を巻くように進むが、支稜とおぼしき尾根を急下降するようになっている(写真中左)。
しかし踏み跡は明瞭で、以前は登山道としても利用されていたのではないかと思われるくらいだ。
しばらく下ると踏み跡は尾根筋から急角度で左に離れ、谷を巻くように進む。
巻き路は枯れ葉やザレで辿りにくくなっているが、緩く下っているのが分かる(写真中右)。
小さな尾根を2、3越えたところで本来の登山道とぶつかる。
木が立てかけてあり、進入を阻んでいる(写真右)。
標識には、登山道に向かって右が獅子小屋跡、左が踊平となっている。
予想どうりではあった。
ここから更に下りたところにも同じようなところがある。
右手尾根に下りて行く踏み跡があるが、同じく木で柵がしてある。
獅子小屋跡から少し下りた登山道にかすかに、尾根筋から下りてくる踏み跡があったが、おそらくそこに通じているのであろう。
獅子小屋跡をショートカットするルートとして使えそうだ。
いつか機会があったら辿ってみたい。
(04.5.2)


花折戸尾根(本仁田山)
鳩ノ巣の駐車場に車を停めて本仁田山と川苔山を巡る。
登りは花折戸尾根を使った。
いわゆるマイナーコースだが、要所要所に標識も残っている。
「現在は使われてない登山道」といった感じ。
青梅線のトンネルの上に向かって登り始める。
まっすぐトンネルに向かうと飼い犬に吠えられるので、人家の右手を巻いて進む。
すぐに尾根筋に出る。
急登をしばらく進むと伐採地跡に出る。
北面が開けていて、赤杭尾根方面の見晴らしがいい。
さらに登ると二番目の伐採地に出る。
ここは南面の見通しがよく、奥多摩沿いの部落が望める(写真左)。
ここから少し進んだところにゴンザス尾根の分岐がある(写真中左)。
分岐から5分ぐらいでチクマ山の山頂となる。
小さな標識が地面に立てかけてあったが、これがなければそのまま通り過ぎてしまいそうなピークだ。
いったん小さな鞍部に下がって、最後の登りとなる。
木々の間から本仁田山山頂部が見えている(写真中右)。
ひと登りで大休場尾根の山頂直下に取り付く。
下から2時間ほど、急登の部分が多いが使える尾根だ。
この間、雪はほとんどなかった。
川苔山には鋸尾根経由で登ったが、ここも雪は少なかった(写真右)。
(04.2.14)


樽沢尾根下降
鷹巣山に登った。
登りは稲村岩尾根を使ったが、下りは樽沢尾根にした。
前2回と逆のコースだ(「タル沢尾根」「続・樽沢尾根」参照)。
晴天の日が続き南面では雪もだいぶ解けていたが、日陰になる稲村岩尾根には雪がまだたくさん残っていた。
巳ノ戸沢沿いの路はよく踏まれていて、アイスバーンになっているところが多かった。
樽沢尾根は人がほとんどはいっていないだろうから、凍っているところもなく気持ちよく下りられるだろう。
鷹巣山は雲もなく、風も少なくいい日和だった(写真左)。
将門馬場は山頂が広く尾根筋が分かりにくい(写真中)。
主稜線を慎重に探して下り始める。
積雪は10〜15センチぐらい(写真右)。
予想通り踏み跡はほとんどなく、歩きやすい。
鹿の足跡らしきものが点々と続いている。
下に行くほど稜線ははっきりしてくる。
次第に雪も少なくなり、踏み跡やテープが見えてきた。
ここまでくれば後は間違いなく下りられるだろう。
(04.1.31)


七跳山
ゴンバ尾根を使って七跳山に登った。
車をカロー橋のたもとに停め、小川谷林道を歩く。
途中モノレールの基地があった(写真左)。
昨年見た、ハンギョウ尾根を登ってきたモノレールだろう(当ページ「ハンギョウ尾根」参照)。
下山はハンギョウ尾根を辿るつもりだが、間違えてもここには到達するだろう。
小川谷林道から分かれ、犬麦谷方面に至る林道(車両通行止めだった)を進む。
すぐに七跳山への取り付き点がある。
初めは杉の植林帯にある暗い仕事路だが、上部は開放的な尾根路となる(写真中左)。
一度巻き路を横断した後、長沢背稜縦走路に出る(写真中右)。
ここからはスズタケの中の踏み跡をたどる。
しかし、踏み跡は明瞭だ。
山頂はスズタケの中(写真右)。
すぐ近くに大平山が見える。
大平山方面に向かったが、下山時間が心配だったのですぐに引き返す。
下山はハンギョウ尾根を使う。
昨年登ったときは尾根筋を忠実に辿ったが、今度は踏み跡を追ってみることにする。
路は枝尾根を絡んだり、途中で分岐したりしている。
勘を働かせたり、ピストンしたりしながら下ったが、なんとかカロー橋に達することができた。
(04.1.11)


西御殿岩ショートカット
受信したメールには返信メールを出すことにしている。
ものの貸し借りはきっちりとする。
もらった年賀状には必ず返信の賀状を出す(近年、きりがないのであえて返信しない場合もあるが……)。
こういうのを几帳面と言うのだろう。
周回コースを必ず左右両方の周り方で歩く習慣になっている。
これも几帳面の類だろう。
今回は、三ノ瀬を起点に西御殿岩から笠取までのコースを辿ってみた。
いわゆる左回り。
このコースだと、西御殿岩に至るルートが遠回りになってしまう。
以前、峰さんからガレ場を上がればショートカットできるときいていたので、そのコースを探しながら登った。
山の神土から尾根コースを少し進んだところにある木橋のところ(写真左)に、白いビニールテープがぶら下がっている。
これを辿ると西御殿岩のあたりに出るのではないかと予想して、入ってみた。
進入コースには、「ここは登山道ではありません」と言うように鉄線が張られている。
奥は苔むした涸沢状になっている。
小岩が積み重なっているが、安定しているわけではない。
浮き石に注意して慎重に進む。
これが、峰さんの言っていたショートカットのコースなのか定かではない。
途中、一ヶ所だけ古びた白いビニールテープがぶら下がっていたが、他に目印はない。
なるべく右岸に沿うようにして登る。
登ることおよそ20分ぐらいで巻き路のような踏み跡(写真中)にぶつかる。
見たことがあるようなコースだったので、迷わず右に進む。
すぐにピークに出る。
「見たことがある」というのは勘違いだった。
なんとそこは西御殿岩の東にあるピークだった。
ここから、西御殿岩を撮影(写真右)。
巻き路に戻ってもよかったが、面倒なので尾根通しに進む。
わずかに踏み跡もあり、低木をかき分けながら西御殿岩に達することができた。
(03.12.7)
※このルートは一般の登山道ではありません。
危険が伴いますので、あまりお勧めしません。


続・樽沢尾根
ここ将門馬場(写真右)にたどり着きたいばかりに、また登った。
2回目のルートは余裕を持って登れる。
それに、今日はなぜか足が軽い。
木々の葉はほとんど落ちている。
お陰で、階段状の切り込みや踏み跡が枯れ葉で隠されていて、自然のままの尾根歩きが楽しめる。
小平地(写真左)は落ち葉の布団を敷きつめたようだ。
前回間違えたトラバース状の路も落ち葉で目隠しさせられていて、惑わされることもなく将門馬場に到達した。
途中、ネズミサス尾根で見かけたような樹幹のひっかき傷をまたも目撃した(写真中)。
熊の爪だろうか、鹿の角だろうか。
上から下に向けての痕跡は、どうしても熊を思わせる。
熊が出ようが鹿がいようが、日原から石尾根に至る3本の尾根の中で最も好きな尾根だ。
(03.11.16)


不二見台
車で行くことが多いので、周回ルートをいくつか用意している。
たとえば、青梅の成木始・終点の黒山・岩茸石山を巡るコースや檜原の藤原始・終点の御前山を巡るコースなどである。
格好をつけて「ゲレンデ」などと呼んでいるが、そんなゲレンデのひとつになりそうなコースを見つけた。
ことの始まりは、当ページ「山の伝言板」でもおなじみの峰さんのホームページ(http://okutama.info/)の記事だった。
「十里木の駐車場に車を停めて、金比羅尾根に取り付くにはいい近道となります。」
これでピーンときた。
十里木の駐車場に停めて、金比羅尾根を登り大岳経由で馬頭刈尾根を下る。
なんていいコース取りだ。
早速、行ってみることにした。

相変わらず出だしは遅い。
9時過ぎに十里木の駐車場を出発、落合橋を渡って星竹方面に折れる。
送電線が2列並んで走っている(写真左)ので、ルートは分かりやすいだろうと踏む。
最初の分岐を左に折れ、しばらく行ったところにある仕事路のようなコースを戻るようにして登る。
すぐにアスファルト道路に交わってしまうが、かまわずに道路を横切り仕事路を進む。
登ること15分くらいで新秩父線12号(違っているかも……)鉄塔に至る。
さらに東電巡視路標識に沿って進むと11号鉄塔に到着する(写真中左)。
このすぐ先が峠道のようになっている(写真中右)。
ここが峰さんの言っていた「よこね峠」かと思ったが、確証はない。
あとはひたすら小径を辿れば金比羅尾根に接続する(写真右)。
この近くのピークが不二見台だろう。
この後、予定通り日の出山・御岳神社・大岳を経て十里木に下った。
思いのほか時間がかかり、十里木到着は4時を回っていた。
(03.11.8)
追記:訂正します。
「12号鉄塔」ではなく、10号鉄塔でした。
後日歩いて確かめました。


ネズミザス尾根(城山)
日原から石尾根に至る尾根の3本目として、ネズミザス尾根を登った。
カラ沢尾根を登ったときに熊に出くわしているので、鈴を2つ付けた。
事前に地元の人に聞いていたので、取り付き点で迷うことはなかった。
(後日、「山の伝言板」でtakigoyama さんから同様の情報を得た。)
古びた木橋(写真左)を渡り、すぐに尾根に取り付く。
左手から絡むようにして尾根筋に出る。
踏み跡はかすかについているところもあるが、ほとんどないと言ってよく、テープ等の目印も取り付き点のそれ以外は見かけなかった。
はじめはやせ尾根だが、だんだん広い尾根(写真中左)になっていく。
しかし、尾根筋は明瞭で迷いやすいようなところは少ない。
カラ沢尾根にだいぶ近づいたあたりで、ひっかき傷がついている木の幹(写真中右)を見かける。
ちょうど猫が柱で爪をといだ跡を拡大したように見えた。
鹿ではなさそうだ。
熊だという確証はないが、前回のこともあり、そのような気がしてならない。
すぐ近くには黒い毛の固まりまで落ちていた。
このあたりからスズタケの立ち枯れた地帯が広がる。
密生しているわけではないので、登るのに苦労することはないのでどんどん進む。
突然ガサガサという音と、進行方向左手上部から斜面を駆け下りていく影。
「すわ、熊か」と緊張したが、イノシシであった。
ほっとするまもなくカラ沢尾根と合流。
と言っても、どこで合流したかは判然としなかった。
とりあえず尾根筋が合わさるであろうあたりを写真に撮る(写真右)。
ここから10分ぐらいでカラ沢ノ頭に到達する。
下からは2時間ぐらいかかった。
(03.10.5)

追記:カラ沢尾根やネズミサス尾根は、メインルートの稲村尾根と鹿の調査で人が入っている樽沢尾根に囲まれていて動物たちが集中しやすくなっているのであろうか。
とにかく動物に出会うことが多い。
熊がいることも確実なので、出くわさないような対策を充分にして入山した方が良さそうである


カラ沢尾根(城山)
前回に引き続き、日原から石尾根に至る尾根、カラ沢尾根を友人と登る。
無妙橋を渡り対岸に出る。樽沢尾根までは前回と同じ。
樽沢尾根を巻いてカラ沢方面に下る路を進む。
すぐにカラ沢に至る。
カラ沢の名のとおり水流がない。
小路が左岸に渡るあたりの木の幹にやたらと赤のガムテープが巻かれている。
カラ沢尾根の取りつき点であることを主張しているようだ。
有るか無いかの踏み跡をたどると岩峰に出る。
これが日原から見えた下の岩峰で、もう少し進むと上の岩峰の下部に至る。
ここは、錆びた鋼鉄の工作物のあたりから戻るようにして登る。
日原の部落が一望の下に見渡せる(写真左)。
ここが、所謂「まってろ岩峰」か。
確かに、部落が指呼の距離にありながら立ち往生してしまったらホントに心細いだろうなと思う。
しばらくやせ尾根が続くが、登るにつれて広い尾根になっていく。
やせ尾根が小広くなってくるあたりに左下から登ってくる路がある。
カラ沢をもう少し上部まで詰めれば、岩峰を経ずにここに登ってくるルートが有るのかもしれない。
更に尾根を進む。
尾根筋が不明瞭な箇所もあるが、ひたすら上を目指す。
スズタケが出てくるあたりはもうかなり上部になっている(写真中左)。
スズタケのせいでこのあたりは踏み跡が明瞭だ。
突然、ガサゴソという物音と、右手前方の樹木から駆け下りる黒い物体を目にする。
その直後、雄のニホンジカが前方を左手に向かって走り抜けていった。
黒い物体はもちろん熊。
しかし、小熊だ。
シカが逃げ去ったのは小熊に驚いたからなのか、あるいは近くに親熊がいるのか。
念のため、我々も左手に巻き気味にして尾根筋に絡む。
15分程進むとカラ沢の頭が見えてきた(写真中右)。
山頂には「危険 立入禁止」のプレート(写真右:ブリキに白い文字で書かれてているので、反射して読みにくい)が掛かっていた。
(03.9.23)

追記:今回は野生動物をたくさん見かけた。
猿の群・リス・シカ・熊、石尾根では左前足を骨折しているらしく、横たわっているシカも見かけた。
なお、下山したあと地元の人に聞いたら、樽沢でも2頭の小熊が見かけられているとのことだった。
くれぐれもご用心。


タル沢尾根(城山)
友人と二人でタル沢尾根を登る。
日原の駐車場を少し戻ったところ(「樽沢現場」というプレートが掛かっている)から日原川に下りる。
吊り橋を渡り対岸に出る。
再び現れた「樽沢現場」のプレートに導かれて進む。
すぐに「カラ沢入り口」というテープが巻き付けられているプラスチックの杭があり、そこで路は分岐している。
「樽沢現場」は尾根を巻いているので、右に登っていく「カラ沢入り口」方面に進む。
少し進むと尾根筋に進む路とカラ沢方面に巻いていく路に分れている。
迷わず尾根筋に取り付く。
後は分岐もなく、踏み跡明瞭、しかもステップまで切られている路を進む。
途中「コドラート」と表示してある金網の囲い(写真左)がいくつかあった(下山後訊いたら、鹿の食性調査のためのものということだった)。
やせ尾根(写真中左)があったり、小広い伐採されたところ(写真中右)があったりと変化に富んでいる。
小ピークを踏み、路がいったん下り、再び登るあたりで路は尾根筋から離れ、西斜面を巻くようにつけられている。
「ははーん、巻いて石尾根の鞍部あたりに出るようになっているんだな」と自分に都合のいいように解釈し、楽な巻き路を行く。
ところがこの路は突然消える。
しかたがないので、再び尾根筋に戻るべく路が消えところから登り詰める。
たどり着いた尾根を少し進むと、石尾根が、鷹巣山に至る尾根路と巻き路に分岐しているあたりに至った。
この間誰にも遇わなかったが、鷹巣山山頂はさすがににぎわっていた(写真右)。

実は、当初の計画はカラ沢尾根だった。
タル沢とカラ沢の間の尾根がタル沢尾根だと分かっていた……つもりだった。
何かの加減で勘違いしたのだ。
先回も塩地谷本沢と茅尻沢を取り違えた。
反省しきりだ。
(03.9.13)


戻れないところには進まないのだ
沢の案内書などに「困難なところのない初心者向きの楽しい沢」として紹介されている小坂志川本流(南秋川)に出かけた。
檜原の笹平から林道に入る。
すぐにチェーンが張られている所に出くわす。
「立ち入りご遠慮ください」とあるが、日曜だし、材木の切り出し作業もやってないだろう。
鍵もないのではずして更に進む。
市道山から下山するつもりだったので、林道終点まで行かず道半ばで車を止める。
30分ぐらい歩いて林道終点(鍵のかかったチェーンで道がふさがれているところ)に着く。
橋を渡って沢に入る。
案内通り、明るく広い沢だ(写真左)。
ナメ滝や小さいゴルジュもあって気持ちよく登れる。
途中、3mぐらいのチョックストン滝(写真中)がある。
40分ぐらい歩くと二股に着く。
さて、どっちに行ったらいいのだろう。
水流は1:1だが、流れの形は左の方が本流のように見える。
右俣が本流に流れ込んでいる図だ。
地形図では右俣が本流のようになっている。
案内書にある二俣は入渓点から1時間半から2時間で二俣に着くことになっている。
しかし、到達時間が違いすぎ、その二俣なのかどうか確証がない。
よく見ると左俣に張り出している枝に、かすかだが赤テープの朽ちたようなものがぶら下がっている。
あてにならないが、左に行ってみることにする。
10分ぐらい行くとゴルジュが倒木で埋まっており、その倒木を渡れば次のステップに進めるようになった場所に出くわす。
渡ってわたれないことはないが、戻るのが自信ない。
右俣もあるさということで再び二俣に戻り、今度は右俣に入る。
右俣は入り口をふさぐように倒木が覆っている。
分け入ると、トイ状の滝や6mぐらいの滝(写真右)がある。
しかし、15分も歩くとまたしても倒木にふさがれたゴルジュ。
高巻けば行けないこともないが、こちらが本流かどうか自信もないし、戻るのもちょっと緊張ものだ。
早々と撤退を決め込む。
「戻れそうもないところには踏み込まないのだ」と自分に言い訳しつつも、少し自己嫌悪を感じていた。
(03.8.24)


倉沢長尾谷(日原川)
これで何回倉沢に通ったことになるのだろうか。
今回は魚留橋を渡り長尾谷を登ることにした。
林道が終点になり、左手に棒杭尾根に登る路を分け、沢沿いを仕事路に沿って進み入渓する(写真左)。
少し進むと木橋がある。
次の木橋(写真中左)までの間がゴルジュになっているが、さほど困難なコースではない。
中程に行くと風景は開けるが、大きな石がごろごろしていて水かさが増えたときの流れの激しさを物語っているようだ(写真中右)。
さらに進むと、こんな所にと思う地点に石積みの堰堤がある。
その上には崩壊地がある(写真右)ので、この土砂を防ぐためのものかと思ったが、見かけは堰堤の方が古そうだ。
崩壊地から押し出した土砂でいったん涸沢となるが、また流れは復活する。
このあたりから傾斜は急になり、再び水はなくなる。
後はスズタケの密生した藪をこいで登山道をめざす。
獣道に出くわしたので、そのまま登ったらソバツブ山の巻き路に出た。
藪こぎで疲れ、ソバツブ山に登ろうという意欲をすでになくしていた。
下山は棒杭尾根を使った。
(03.8.11)


塩地谷茅尻沢(日原川)
今年初めての沢として、今年何度か通った倉沢の茅尻沢に入った(「倉沢〜三ツドッケ」「棒杭尾根」参照)。
当初は魚留橋から塩地谷を詰めて一杯水まで行く予定だったのだが、二股のところで沢を間違えてしまった。
地形図を読みながら進んだのだが、最後までこれが塩地谷だと思いこんでいた。
茅尻沢が流れ込む二股あたりの塩地谷は広くて開放感がある(写真左)。
しかし魚留橋からしばらくはゴルジュが続き、経験も技術もない私は何回もの高巻を強いられる。
以前渡った茅尻沢にかかる木橋も越えた(写真中左)。
上部はワサビ田跡や伐採した杉の倒木が多く歩きにくい。
水が枯れ、杉の植林帯を上り詰めると仕事路に出た。
これを左手に登っていくと見慣れた風景に出くわした(写真中右)。
もちろん一杯水ではない。
どうやらヨコスズ尾根らしい。1300mとある。
前回倉沢から尾根通しで到達した所かと一瞬思ったが、それよりわずかに上の地点だった。
下山はこの仕事路を下ることにした。
たぶん二股のあたりに出るだろうと見当をつけて。
路は一部崩壊しているところもあったが、結構明瞭で茅尻沢の北尾根伝いに降りていく(写真右)。
結果は正解で、登るときに自分が間違えた二股に着いた。
今度はここから塩地谷を登ろう。
(03.8.3)


ハンギョウ尾根(三ツドッケ)
takigoyamaさんに触発されて(「山の伝言板」参照)ハンギョウ尾根を登った。
カロー橋から尾根路に入るく(写真左)。
しばらくは明瞭な踏み跡を辿るが、この路はカロー川方面に巻いてしまう。
仕方ないので、尾根筋に取り付きひたすら登っていく。
尾根筋は明瞭だが踏み跡はない。
1200m付近のピークに出ると左手から作業用モノレールの軌道が登ってきており(写真中)、更に右手尾根筋に沿って登っている。
とりあえずこの軌道に沿って登ることにする。
すぐに右手谷筋から踏み跡が登ってきたが、これが先ほどカロー川方面に別れた巻き道か。
踏み跡は軌道を絡みながら蛇行して登っている。
しばらくモノレール沿いに登り、ハンギョウ尾根のピーク近づいたところで左手に巻いていく行く明瞭な踏み跡をたどる。
すぐに長沢背稜に接続する。
指道標には「長沢背稜」と書いてあるが、なぜかバッテンがついている(写真右)。
少し天目山方面に歩くと、ハンギョウ尾根のピークらしきところがある。
ここをちょっと下ってみると、あるある、モノレール軌道の最上部終点が。
モノレールの軌道はちょっと興ざめだったが、、植林帯はなく自然林のルートで気持ちよく登れた。
ちなみに、モノレール軌道から離れてカロー橋方面に下りる尾根の分岐に赤テープを着けておきましたので、下りの時にご利用ください。
(03.6.14)


棒杭尾根(日原川)
倉沢林道を遡行し、魚留橋に車をとめる。ここから先は通行止めになっている。
橋の手前、右岸に仕事道の取り付き点のようなものがある(写真左)。
これがDAさんの言っていた(「山の伝言板」参照)塩地谷方面からの道か?
ここに戻ってこれればおなぐさみ。
林道を歩き、終点らしき所に取り付き点を発見する(写真中)。「ヒメサユリ山岳会」のテープあり。
踏み跡は明瞭で、途中枝道が分かれているが尾根伝いにずっと続いている。
急登だが、気持ちのいい登りが1時間ほど続く。
長沢背稜への取り付き点には道標があり、「倉沢エスケープ」とメモ書きがしてある(写真右)。
けっこう利用者がいるらしい。
三ツドッケに登った後、ヨコスズ山から倉沢に下りることにする。
前回倉沢集落から登ってきたとき目にした小道(「倉沢〜三ツドッケ」写真中)をたどってみる。
道は二つ目の涸沢を下り、木橋を渡って塩地谷に沿って高巻きで下っていく。
下るほど踏み跡ははっきりしてくる。
今回は予測していたとおりのコース取りができたが、途中枝路があるので、いずれのコースも登りに使いたい。
(03.6.8)


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